伊豆大島にある都立高校の現役教師が、教え子の少年2人と窃盗目的で住宅に侵入した疑いで逮捕されました。
この教師は少年たちに盗む品物や売りさばく際の注意点をアドバイスしていたとみられています。
窃盗未遂事件の疑いで逮捕されたのは、伊豆大島にある都立高校の教師・木村涼介容疑者(26)です。
事件が起きたのは2026年2月。
現場は、70代の男性が住む東京・大島町の一軒家です。
木村容疑者は自身が勤める高校の生徒だった少年2人とともに車で現場に向かい、鍵がかかっていない窓から侵入。
室内を物色していたところ、奥から物音が聞こえたため、何も取ることなく逃走したとみられています。
当時、住人の男性は家の中にいましたが、木村容疑者らの侵入には気づかなかったということです。
大島町では2026年1月から2月にかけて、空き家などを中心に空き巣被害が相次いで発生していました。
警視庁が捜査を進めていたところ、4月に少年1人が自首したことで仲間が判明。
その後、今回の事件で逮捕された少年2人を含む6人が窃盗などの疑いで逮捕されました。
この少年らが通っていたのが、木村容疑者が教師として勤めていた高校。
3年前に赴任した木村容疑者は、農業に関する授業を受け持ち、2026年4月からは1年生の担任を務めていました。
生徒を指導する立場の教師が、なぜ教え子とともに犯罪に加担したのでしょうか。
その点について、逮捕された少年のうち1人が「自分から空き家に入ろうと先生を誘った」「(木村容疑者は)嫌がる様子もなく乗り気だった」と供述しているといいます。
さらに、少年らは木村容疑者から、どんな品物を盗むべきかのアドバイスをもらっていました。
少年は「『仏壇のおりんは高く売れるから探したほうがいいよ』と先生(木村容疑者)に言われた」と話しています。
島の多くの人が通った高校に勤める教師とその教え子が逮捕された今回の事件について、住民から憤りの声が聞かれました。
住民は「(逮捕された)その子たちってよくバイクで走っている集団だと聞いている。空き巣とかで捕まって、東京に送られたりとかしている話は聞いた。(Q.教師が手口を教えていたらしい)教育者が、そういうことを教えることじゃない。普通じゃ考えられない」「え!ありえないね。(島内では)中学卒業して8割9割は(木村容疑者が勤める高校に)進学しているんじゃないかな」と話しました。
調べに対し、木村容疑者は犯行に至った経緯について、「少年らが前々から廃墟に侵入して物を盗んでいることを聞いていて、肝試し感覚でついて行った。『俺にも金を取らせろ』と言ったことがある」と供述しているといいます。
さらに、少年らが盗み出した金の指輪や金歯などの扱いについて、「『フリマサイトで売る』という話を聞いたので、『一気に売ると税務署に見つかる』と言ったことがある」と木村容疑者がアドバイスしたことも認めています。
その一方で、「車庫みたいなところには入ったけど、窓から室内に入った記憶はない」などと話し、容疑を一部否認しています。
警視庁は、木村容疑者と少年らがほかにも窃盗を繰り返していたとみて捜査しています。
