タイ軍は15日、国境近くにある世界遺産「プレアビヒア寺院」の周辺で、カンボジア軍の施設をドローンで攻撃したとする新たな映像を公開しました。
映像には、低空を飛ぶドローンがプレアビヒア寺院の近くを通過し、カンボジア軍の砲撃施設や通信塔に迫る様子や、激しい爆発の瞬間が映っています。
タイ軍はドローンでこれらの設備を破壊したとした上で、「カンボジア軍が世界遺産周辺をタイを攻撃するための軍事拠点として利用していた」と主張しています。
一方、カンボジア側もタイ軍の映像公開に先立ち、寺院の内部を公開し、銃弾の痕とみられる石材の損傷などを明らかにしました。
カンボジア政府は15日、「文化遺産を軍事基地として利用したことはない」とタイ側の主張に反論し、「タイ軍の攻撃で世界遺産が損傷した」と批判しました。
プレアビヒア寺院は、9世紀ごろに建てられたヒンズー教寺院の遺跡で、2008年に世界遺産に登録されました。
両国は国境の領有権をめぐり2025年7月に軍事衝突に発展し、停戦合意後も緊張が続いています。
