シルバーウィークの連休を前に感染症への警戒が必要です。
中でも感染力が極めて強い「はしか」の感染報告が相次いでいて、16日も4件確認されています。
15日まで10日連続で最高気温が30度を下回った福岡市。
ようやく秋の訪れも感じられる中、県内ではインフルエンザが去年より1週間早く流行期に入りました。
県によりますと9月6日までの1週間に確認された1定点医療機関あたりのインフルエンザの患者は2.65人で前の週から2倍に増えました。
すでに、学年閉鎖などの対応を取る学校も出てきています。
こうした中、さらに心配なのが「はしか」です。
県内では、9月に入りはしかの感染者が大野城市、宗像市、福岡市、久留米市、嘉麻市で確認され今年の感染者は合わせて16人に上ります。
はしかの最大の特徴とされるのが…。
◆井上さとし内科 井上聡 医師
「空気感染が起きることで、かなり感染力が強い。手洗いやマスクだけでは完全には予防できない」
接触感染や飛沫感染だけでなく空気感染も起きるため、はしかの感染力はインフルエンザの約10倍と言われています。
感染すると発熱やせき、鼻水といった風邪のような症状が2~3日続いた後、39度以上の高熱と発疹が出るとされ、乳幼児や高齢者免疫力が低下した人は重症化リスクもあるといいます。
◆井上さとし内科 井上聡 医師
「肺炎、脳炎などの重症化が起きるので気を付けなければいけない」
高い感染力が特徴のはしかに有効とされるのがワクチン接種です。
はしかは、2回のワクチン接種で99%近く感染を防ぐことができると言われています。
しかしワクチンを接種した回数は年代によって異なります。
厚労省によりますと、2000年4月2日以降に生まれた人は2回の接種を終えている可能性がありますが、それ以前に生まれた人は1回もしくは打っていない可能性もあるため注意が必要なんです。
◆井上さとし内科 井上聡 医師
「2回(ワクチンの)接種歴があれば重症化は予防できる。他の人にうつす可能性も低いと言われているので、過度に恐怖を抱くというよりは、ちゃんとした知識を身に付けて接種歴と罹患歴をしっかり分かっている患者であれば「心配ない」というふうに説明しています」
その上で医師は、もし目の充血や口の中の粘膜の白いぶつぶつなどはしかと疑われるような症状が出た場合は、事前に電話で医療機関に相談してから受診するよう呼びかけています。
自身のはしかの抗体があるかどうか調べる「抗体検査」は、取材した井上さとしクリニックの場合3500円で受けられ、その結果に応じて必要があればワクチン接種を受けることを勧めているということです。
一方、感染者の中にはワクチン接種を2回受けていた人もいました。
こうした2回接種済みでも感染することを「ブレイクスルー感染」といい、ごくまれに起きることがあるということです。
2回接種済みでも「100%安心」とは言い切れませんが、重症化を防いだり他の人にうつす可能性を低くしたりという効果はあり、県や市はワクチンの接種を呼びかけています。
