列島各地で続く異例の長雨の影響で今、公園など身近な場所に毒キノコが大量に発生する事態となっています。
東京・世田谷区にある駒沢公園では9月13日、園内の一部に白いキノコが何本も生えていました。
駒沢公園に生えていた白いキノコは「オオシロカラカサタケ」。
食べると嘔吐(おうと)や下痢、場合によっては頭痛や激しい胃腸障害などを引き起こす強い毒性を持つキノコです。
東京農業大学・橋本貴美子教授:
このキノコの毒はタンパク質の一種だが、いくら加熱してもこわれない。調理して食べると胃腸系の中毒を起こし、おなかが痛い・下痢をするなどの症状が出る。
岩手・盛岡市では、9月3日、県内に住む4人が職場付近に生えていたキノコを食べ、そのうち2人に嘔吐や下痢の症状が出たため入院。
4人が食べたキノコは「オオシロカラカサタケ」とみられ、食用の「カラカサタケ」と間違えて食べたということです。
東京農業大学・橋本貴美子教授:
「カラカサタケ」というキノコがおいしいキノコとされているので、間違って食べる人がときどきいる。(キノコの)かさの表面が「カラカサタケ」はもっと茶色。
この毒キノコは、東京・府中市にある東京競馬場の芝生や、神奈川・横浜市内の公園など関東各地で見つかっています。
埼玉・滑川町にある国営武蔵丘陵森林公園では、円環状にキノコが生える「フェアリーリング」が出現。
これらのキノコも毒キノコとみられます。
園の担当者によりますと、輪の直径は約6メートル。
園内の植物の採取は禁止となっているため、来園者に手を触れないよう呼び掛けています。
「イット!」は16日、神奈川・川崎市の多摩川周辺でも「オオシロカラカサタケ」を見つけました。
国土交通省の京浜河川事務所は、SNSで「触らない・採らない・食べない」などと注意を呼び掛けています。
大量発生している毒キノコについて、周辺の住民からは「直接害がなければ、別に自然界に生えてても問題はないのかな」「ちょっとこわい。(毒キノコは)なくなってほしいと思う」との声が聞かれました
専門家は、毒キノコの大量発生の原因の1つは“異例の長雨”だとみています。
東京農業大学・橋本貴美子教授:
“熱帯性のキノコ”といわれているように、割と暑いときが好き。暑いときに大雨が降ると、あちこちでボコボコ出てきてしまう。
この毒キノコは触っただけでは害はありませんが、そのまま口や目をこすると手に付着した成分が体内に入る恐れがあるため、触った場合は手洗いが必要です。
