鹿児島県日置市のオリーブ畑で、一足早い収穫の秋が訪れた。9月15日、日置オリーブファームで収穫祭が開かれ、地元住民らが丸く緑に色づいたオリーブの実を丁寧に摘み取った。搾りたてのオリーブオイルを口にした参加者からは「オイルではなく、果物を飲んでいるような感じ」という声が上がるほど、今年の出来は上々だ。
2ヘクタールに約550本、2013年から続く挑戦
日置オリーブファームは、日置市東市来町に位置する。2013年からオリーブの栽培を始め、2ヘクタールの敷地に約550本のオリーブの木が植えられている。
今年の収穫祭には日置市の永山市長や地元住民らが参加した。参加者はオリーブの実をひとつひとつ手で摘み取り、「簡単に取れます。すごく大きい」「楽しかった」と笑顔を見せた。収穫体験は初めてという人も多く、農園に活気があふれた。
収穫後24時間以内に搾油、品質へのこだわり
摘み取られたオリーブの実は、農園近くの工場に運ばれ、人の手で丁寧に選別される。その後、搾油の工程に入る。日置オリーブファームでは、収穫後24時間以内に搾油を行うことで品質を保っているという。
会場では、前日の14日に搾油したばかりのオリーブオイルが振る舞われた。取材した記者も試飲し、「塩味と少しの甘みと果物のようなフルーティーな味わい」と表現した。搾りたてならではのフレッシュな香りと風味が、その場にいた人々を驚かせた。
「日本に誇れるものを作っている」――代表が語る自信
鹿児島オリーブの水流一水代表は、自社のオリーブオイルへの強い自信をこう語る。
「私たちは鹿児島で唯一無二のものを作っているということで、日本に誇れるものを作っていると自負している」

さらに、おすすめの食べ方についても紹介した。「白身魚の刺身にオイルをかけて、塩をパラパラとかけるだけでも、とてもおいしく香りを楽しんでいただける」。シンプルな食べ方だからこそ、オイル本来の質が際立つということだ。
春の好天と台風ゼロが後押し、2026年は豊作の予感
2026年のオリーブは、気候条件にも恵まれた。春に安定した晴れの日が多く、台風の直撃もなかったため、全体的に出来がいいという。収穫は10月末まで続く予定で、今後さらに多くの実が摘み取られる見込みだ。

日置オリーブファームでは、一般向けの収穫体験も実施している。日程は以下のとおりだ。
- 9月21日(月)、23日(水)、27日(日)
- 10月4日(日)、11日(日)、12日(月)、18日(日)
いずれも「オリーブ収穫&搾油見学」として行われる。詳細は鹿児島オリーブ(099-295-3367)まで問い合わせを。
地元住民が自ら手を動かし、搾りたてのオイルをその場で味わう。こうした体験の積み重ねが、日置市のオリーブ産業への理解と愛着を育んでいる。今年の豊作を背景に、日置のオリーブはさらに注目を集めそうだ。
【動画で見る▶日置市でオリーブの収穫祭 一足早く収穫の秋 】

