コロナ禍でも再開後すぐ大盛況…地元の女性たちが切り盛りする人気の朝市

コロナの影響で長く中止を余儀なくされた、三重県鳥羽市の安楽島漁港の朝市。しかし、営業を再開した6月以降、客が絶えない。知恵を絞ってコロナを乗り切ろうと奮闘する地元の女性たちの奮闘を取材した。

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三重県鳥羽市の安楽島漁港。

ここで月に2度、近海で揚がった魚介が並ぶ朝市が開かれる。運営するのは、あらしま新鮮組。地元の女性たちだ。

新型コロナの影響で、開くことができなかった間、あらしま新鮮組の出間リカさんと鈴木みゆきさんが始めたのは、その時にあがる海の幸の詰め合わせを宅配する「あらしま海の直送便」(4500円代引きクール便送料込み)。

再開してから4か月。10月に朝市を再び訪ねてみると、開場前から、大勢のお客さんがいた。

出間さん:
6月に再開して、すごいお客さんで。それからずっと多いですね

再開直後から、盛況が続く。密を防ぐため、列に並んで順番に購入してもらうよう促す。

マスクを忘れてしまった人には無料で提供するなど、感染予防に注意を払いながら運営している。

年末に値が上がる前に…1尾800円の激安の伊勢エビに客殺到

1番人気はタコ。刺し身で食べると、やわらかくて甘いと評判だ。この日は市を開いてから10分で完売した。

他にも、朝あがったばかりの魚や、手作りの干物などがずらりと並ぶ。

中でも今お買い得なのが伊勢エビ。

女性客:
今の時期に冷凍しておくの。生きているのを冷凍すると、正月にお刺身で食べられる。正月前はこの倍の値段はするから

ひげが折れているなど、キズもののため市場に出せないものだが、その分お値打ちですぐに完売してしまう。

中には、1尾800円のものも。年末に向けて値があがるだけに、今が買い時だ。

少しでも牡蠣に注目してほしい…不漁が続くも例年の価格でカタチを変えて

買っている人も売っている人も、みな笑顔。朝市は活気に満ち溢れている。

あらしま新鮮組の鈴木さん:
おもしろいですよ、お客さんとしゃべっている方が。楽しいのですよ

ここの魅力は海の幸だけでなく、店の人との会話も大きな魅力。市を開く地元の女性たちにとっても、多くの人とふれあうことができる楽しみの場だ。

そんな朝市に、9月から牡蠣も並んだ。冬の海の恵みだ。

女性客:
ここのは、安いよ。旬でやっと食べられたし、もう朝市が始まってくれるとすごく助かります

ただ、2020年は前年に続いて牡蠣が不漁。養殖ものの半分ほどが死んでしまっている。原因がはっきりしないのも、心配の種だ。

ただ、出荷できるものは、身が大きくて味は良い。そんなカキを余すことなく売り切るために、朝市では例年通り安く提供することを決めた。

少しでも注目してもらおうと作ったのが、かきの佃煮とオイル漬け。10月から朝市での販売を始めた。

佃煮の「牡蠣と茎ワカメの浜煮」(700円)は、ノーマルとピリ辛の2種類。

「オイルスター」(800円は)、ごま油に漬けた和風の干し牡蠣。そのままでも、パスタに入れても絶妙な味だ。

きっかけはYouTube…宅配「海の直送便」に全国から問い合わせ殺到

コロナ禍で朝市を開けないため始めた、海の幸を詰め合わせたセット。今では、全国から問い合わせがあるほどの人気だ。

出間さん:
YouTuberさんがみえまして、YouTubeにこの朝市のことをあげてくれたのですよ、それと直送便のことも。そしたら、バンっと注文いただきまして

そのYouTuberが、三重県在住の奥田裕久さん。もともと朝市の客で「あらしま直送便」を知ると、応援しようと紹介してくれた。すると、全国から反響があり、多くの注文が入るようになった。

出間さん:
ありがたいの一言ですね。私らだけでは無理かなというのもあるし

出間さんら「あらしま新選組」も、不慣れなSNSを駆使し、朝市の様子や魚のさばき方などの配信を始めた。

名古屋からは車で2時間ほどの安楽島漁港の「あらしま朝市」は、毎月第2・第4日曜日に開催。

午前8時開始だが、魚がとれる量は日によって違うため、鮮魚などは約30分で売り切れる。開始前に行くのがおすすめだ。

(東海テレビ)