9月15日は「老人の日」です。15日から3日間、県内で活躍する高齢の方を紹介します。15日は、佐賀市で40年以上続くお菓子店を営む77歳の女性。「手作り」にこだわり娘と一緒にお菓子を作り続けています。
【塚原歌代子さん】
「おばちゃんおばちゃんと来てくれてみんなが楽しく、おいしいよと言ってくれてうれしい」
「子供たちのおやつになれば」と店を始めたのがきっかけで40年以上も続くお菓子店、佐賀市の「マウンテン枳小路」。
お店を営むのは、塚原歌代子さん77歳です。
【塚原歌代子さん】
「味を変えないから好きな人は来るという感じかな。絶対味を変えない」
Q.それはどうして?
「自分の信念があるから」
店の看板商品は創業当初からメニューに並ぶ「シュークリーム」。
中のクリームやそれを包むシュー皮、すべて「手作り」であることにこだわっています。
【塚原歌代子さん】
「牛乳と卵と砂糖とコーンスターチ、それでできている。本当は防腐剤を入れたら長く持つそういうのは入れないから」
手を止めずにまぜ続けること15分、シュークリームの中に入れるカスタードが完成します。
【塚原歌代子さん】
「タイマーとグラム数は絶対必要。味が変わったらいかんけん。シュークリームが膨れないから」
シュー皮は水とバターを沸騰させ小麦粉を入れて混ぜた後こだわりの佐賀県産の卵を入れて再びかき混ぜます。
【塚原歌代子さん】
Q.1日で全部で何個のシュークリームを作る?
「大体400から500以内」
混ぜた生地をオーブンで焼きあげ最後に冷やしたカスタードをシュー皮に入れて完成。
この作業を1日5回から8回、娘の直子さんと一緒に二人三脚で作り続けます。
【塚原歌代子さん】
「一緒に働いて店に一緒にいてくれることが一番大事。私1人なら早く辞めている」【娘の直子さん】
「足がつっても仕事に絶対に来る」
【塚原歌代子さん】
「足がつって動けない・・・とか言っても頑張ってやってる」
2人の愛情がたっぷり入ったシュークリームにお客さんの反応は。
【お客さん】
「夫の姉のところに行くのでお土産に。おいしい」
「中学生ぐらいから来ててたまに食べたくなるので買いにきてます」
【塚原歌代子さん】
「一から作るのは大変おいしいよって言ってくれたときが一番うれしい」
80歳を前にして1日に10時間ほどお店に立ち続ける塚原さん。
元気の源の1つは朝ごはんです。
【塚原歌代子さん】
「仕事も大事だけど食べるのが大事。毎日が優雅だなと思う」
朝は、4時半に起床。
5時からの朝食では、牛乳や小魚といったカルシウムは欠かせません。
そして、もう一つの元気の源は前向きな気持ちを持つこと。
【塚原歌代子さん】
「歳を取っても上を向いて歩こうと思っている。下を向いたら健康じゃなくなるから健康には上を向いて歩く」
そんな塚原さんの朗らかな性格に惹かれるお客さんも少なくありません。
【塚原歌代子さん】
「こんにちは。マドレーヌがよかとやろ?またくんねありがとうごめんね」
【常連客】
「全く変わってない素敵な方」
地域からも長年愛されるお店ですが、塚原さんは店を娘の直子さんに継がせず自分自身で店をたたもうと考えています。
【塚原歌代子さん】
「後継者はもう私はしなくて良いと思っている。私が作るときに趣味でやっているから終わりにして良いと思っている」
こう話す塚原さんですが、娘の直子さんは、目の病気で店を継ぐことができません。
【娘の直子さん】
「気持ちはあります見えている間は。見えなくなっているのは分かっているから。目が見える間は頑張ります」
地域に愛され歩んできた40年。
いつか訪れる最後の日、その日を迎えるまで1日を1日を大切に。
これからも、変わらぬ明るさでお客さんを迎え変わらぬ味で笑顔を届けます。
【塚原歌代子さん】
「体の続く限りでやりたいなって意思はあるよ。お客さんがいて、やってねって言うさ。それで喜びがあるから」
【野上】
塚原さん、子供たちのお小遣いで買える金額を意識していて、シュークリームは1つ100円で販売しているそうです。
【川野】
地域に愛されている店なので少しでも長く続けていただきたいですね。
