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「マイリリーフ」はどんなデータを取得する?開発者が語るプライバシー設計とサービス開発
商品開発のSTORY by PR TIMES

「マイリリーフ」はどんなデータを取得する?開発者が語るプライバシー設計とサービス開発

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データ提供 PR TIMES
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アプリのダウンロードを必要とせず、LINE上から気軽に鼻・目・喉のセルフケアを体験できる「マイリリーフ」。このプロダクトの進化を技術面で支えているのが台湾の開発チームです。現在、テクニカルPMとしてチームを率いるClaireさんは、生体医工学の研究からエンジニアへと転身した異色のバックグラウンドを持っています。


常にユーザー目線に立ち続けながら、プロダクト改善に挑むClaireさんに、マイリリーフに抱く熱い想いや開発の舞台裏を詳しく伺いました。

物理学の研究からエンジニアの道へ


── 学生時代はどのような分野を研究されていましたか。また、その分野に興味を持たれたきっかけは何でしょうか。


大学では物理学を専攻していましたが、生体医工学(医学に工学技術を取り入れ、医療技術の向上を目指す学問)の分野にはずっと関心を持ち続けていました。卒業研究では、「水に記憶はあるのか」という問いに対し、異なる周波数の音波が水の結晶をつくる際に及ぼす影響を検証する実証実験をテーマとして設定しました。研究に着手する以前は、「異なる周波数や性質を持つエネルギーが水の結晶に影響する」ということを、真剣に意識したことはなかったんです。


その後、長年にわたって水の研究をしている江本勝氏の考えに触れるうちに、「水は私たちが気づいていない多くの情報を載せている可能性がある」と感じるようになり、エネルギー医学への関心が一層深まっていったんです。


── ミンイー財団の活動に関わることになった経緯や、その理由を教えてください。


もともとは研究者として、ミンイー財団のヒーリングソースセンター*が推進するアレルギーのプロジェクトに関わるようになったのが最初です。当時取り組んでいたのは、「人がアレルギーの原因物質に触れたとき、体の経路上でバイオシグナル反応(人体が発する生理学的な反応)が現れるかどうかを検証する実験」でした。もし、そのシグナルを検出できれば、実際にアレルゲンに触れる前に回避できる可能性があると考えていたんです。


研究が進むにつれてデータ分析が不可欠となり、独学でプログラミングを学び始めました。周囲にいたエンジニアの仲間と切磋琢磨しながら学習を進めていくうちに、ソフトウェア開発そのものにも興味があることに気づき、エンジニアとしてのキャリアを歩むようになったんです。

*ミンイー財団傘下のアレルギー研究機関


── 現在はどのような形でマイリリーフの開発に関わっているのでしょうか?


マイリリーフのtoC向けLINEサービスにおいて、技術責任者(テクニカルリード)としてすべての技術面を統括しています。具体的には、UI/UXの実装から各種キャンペーンのシステム構築まで幅広く手掛けています。また、東洋医学の「気の巡り」という考え方に着想を得たWebアプリ開発にも携わっており、テクニカルPMとしてプロジェクトを推進しています。


開発チームは、私を含めてアプリエンジニア1名、データエンジニア1名の計3名体制になっていますね。

「紙」と「デジタル」の違い。スマートフォンへの移行で直面した課題


── マイリリーフのプログラムは、当初「紙」で提供されていたと伺いました。それをデバイスに載せるうえで、技術的に最も難しかったことは何でしたか?


紙の時代は、図形に触れている様子がそのまま目に見えるため、正しい秒数触れられているかどうかの判定に迷うことはありませんでした。


しかし、スマートフォンに移行してからは、ユーザー自身が主体的に操作を行う必要があります。メールやアプリの通知が届いたり、急に別のことをしたくなったりして、途中で指が対象範囲から離れてしまうことは避けられません。そうなると、必要な時間を確保できず、セルフケアとしての体感を得づらくなってしまうわけです。


そこで、こうした誤操作を防ぐために、指が画面から離れた瞬間にカウントを停止し、時間を巻き戻す仕組みをかなり作り込みました。この設計により、ユーザーが全体の流れのなかで、必要なセルフケア体験時間を確実に確保できるよう工夫したんですね。


この判定機能は、最初にシステムを設計した段階から組み込んでいたもので、現在もそのまま継続して使用しています。


── 紙では考えなくてよかったのに、デジタルでは向き合わざるを得なくなったことはありますか?


紙を使っていた頃は、担当者が直接立ち会い、各ステップで指定された秒数だけ正しく触れられているかを確認しながら、一連の流れを進めていました。それがスマートフォンへと移行し、ユーザー自身が操作するようになってからは、「システム側で、最後まで正しく完結したか」を担保しなければならなくなったんです。


具体的には3つの課題が存在していました。 1つ目は、ユーザーの利用環境を完全にコントロールできないという点です。途中で通知が来る、画面が自動でロックされる、突然通信が切れる、別のアプリに切り替わる。紙ではまったく心配のなかったことですが、スマートフォンでは、あらゆる事態を事前に想定して、ユーザーの方が戻ってきたときに、続きから完了できるようにしておくことが求められるのです。


2つ目は、アップデートに伴う責任です。紙は一度印刷すれば内容が固定されますが、デジタルでは改修のたびに、既存ユーザーの体験が損なわれていないかを確認しなければなりません。


そして3つ目は、データの問題です。紙には何の記録も残りませんが、デジタルサービスは公開した時点で必ずアカウントが存在し、記録が蓄積されていきます。そのため、「何を記録し、何を記録しないのか」という、紙の時代には存在しなかった問いに対して、私たち自身が能動的に設計に反映させる必要が生じました。

「必要最小限のデータしか取得しない」。徹底されたプライバシー配慮の仕組み


── ​​ユーザーの端末は、機種も画面サイズもさまざまです。誰が使っても同じ体験になるように、どのような工夫をしていますか?


当初は、端末によって使用感に大きな差が生じることを避けるため、モバイルアプリとして開発することを想定していました。しかし、比較的早い段階でWebアプリで提供する方針に切り替えたのです。というのも、セルフケアプログラムを開始するまでのステップが一つ増えるごとに、最後まで完了できる方の割合が減ってしまうことが判明したからです。LINE内で開けばすぐに利用でき、別途ダウンロードや登録の手間が必要ないという点が、私たちにとって最も重要な要素でした。


端末による差異については、UI設計の段階で、デザイナーが可能な限りあらゆる画面サイズに対応する必要がありました。開発チーム内にはiPhoneが6機種、Androidが3機種あり、開発中はすべて実機で動作確認を行っています。特に、プログラムで使用する図形については、画面サイズに合わせて一緒に縮小してしまうと指での操作が困難になるため、どの端末でも問題なく操作できるサイズ感をキープする設計にしています。


── ​​プライバシーの懸念として、画面に指を置くだけで個人情報が取得されてしまうのではないでしょうか。



「画面に指を置くだけで、何か情報が収集されているのではないか」


これは、私たちがよくいただく質問の一つですが、そうしたことは一切ありません。指紋の読み取りは行っていませんし、位置情報も記録していません。なお、アンケート回答でユーザーご自身が写真を送信いただく場合のみ、カメラ機能が立ち上がる仕組みになっています。


システムが指のタッチについて把握しているのは、「ユーザーがセルフケアプログラムを開始したか」「指が対象範囲内に置かれているか」という2点だけです。これらはセルフケア体験の体感を左右する要素であるために確認していますが、「今回のプログラムを正しく最後まで完了しているか」以外の情報は一切必要とせず、収集もしていないので、安心してプログラムを利用できる仕組みになっています。


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日本特有のニーズや背景を深く理解し、ユーザーに寄り添うサービス開発を意識している


── ​​ユーザーが20万人を超えて、初めて見えてきた技術的な課題はありますか?


花粉シーズンのピーク時に複数のキャンペーンが重なったことで、想定を超えるアクセスが集中し、システムに負荷がかかりました。その結果、一時的な不具合が発生し、ごく一部のユーザーへポイントが過剰に付与されるトラブルが発生したんです。


事前に負荷テストは行っていたのですが、実際のユーザー数が想定を超えていたのが、トラブルの原因でした。まさに急成長ゆえの課題でしたが、チームが一丸となって即座に原因を特定し、短時間で修正・リリースを実現しました。


対応にあたっては「ユーザーファースト」を最優先し、システム側の不備でユーザーに負担を強いるべきではないという観点から、ポイントの回収は行わず、そのままクーポンを提供する方針を選択しました。


── 台湾から日本のユーザーに向けてプロダクトを開発するうえで、技術者として意識していること、注意していることはありますか?


台湾と日本の違いは、主にUI(ユーザーインターフェース)に表れます。レイアウトや内容はもちろんですが、スマートフォンに表示する図形の数字についても、多くの場合、補足情報を追加しなければなりません。


また、中国語の全角の句読点は行の高さの中央に配置されるのに対して、日本語の句読点は下寄せになります。開発当初は中国語のインターフェースを中心に進めていたため、この違いにまったく気づいていませんでした。その結果、日本チームのメンバーが検収作業を行うたびに、私たちが作成した句読点が「すべて浮いてしまっている」ことを指摘してくれたんです。


それ以降は、開発時には必ず日本語環境での検収を行うよう留意しているほか、日本語テキストをチェックする自動化ツールを開発し、開発フローに組み込むことで、修正を行うたびに自動でチェックが実行される仕組みを構築しました。


開発チームで大事にしているのは、「台湾のやり方をそのまま持ち込んではいけない」ということです。


まず台湾と日本には1時間の時差があるため、配信時刻はすべて日本時間を基準に計算しなければなりません。配信を行う時間帯も、日本時間の午前8時から午後11時までに限定し、ユーザーの生活リズムを損なわないよう配慮しています。


加えて見落とせないのが、季節感や文化の違いです。例えば「花粉シーズン」は日本特有のニーズであり、台湾にはそうした生活背景がありません。このように、その地域にしか存在しない文脈については、日本チームの知見があって初めて深く理解できるものです。彼らとの連携があってこそ、私たちは本当の意味でユーザーに寄り添ったサービスを作ることができると考えています。


目指すのは「速くて便利で、心地よい」体験


── 今後、テクノロジーの側面から、財団やマイリリーフにどのように貢献していきたいですか?また、どのような可能性を感じていますか?


私たちが目指しているのは、ユーザーの皆様が「速くて便利で、心地よい」と感じていただき、必要なときにマイリリーフを思い浮かべていただけるような体験を届けることです。これはUI/UXの面でデザイナーに助けてもらう部分もありますが、エンジニアリングの側面からもサービスを安定させ、より滑らかにしていく取り組みを続けていきます。


可能性については、「改善のスピード」にあると考えています。


紙媒体は一度印刷してしまえば変更することができず、たとえ誤りがあったとしても、次の機会を待つしかありません。一方でデジタルは私たちが一度改修を行えば、すでにサービスを利用いただいているすべての方が、翌日には同様の恩恵を受けられるようになる。だからこそ、私たちが突き詰めたいのは、フィードバックと改善のサイクルを速く回すことです。


これからも、ユーザーからいただいた声や課題を、できるだけ早く改善していきながら、より良いサービスを提供していきたいですね。


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