熊本地震から1カ月あまり。現地ではいまも、観光客の減少でお土産や食材が売れ残る影響が続いています。そんな中、福井から買って支えるフェアが始まりました。会場には武田祐季アナウンサーです。
<中継:武田祐季アナウンサー>
西武福井店で始まった「熊本応援フェア」の会場からお伝えします。現在は閉店間近ということで、お客さんはちらほらといらっしゃるという感じなんですが、日中は本当に大にぎわいで、商品も想定以上に売れているということです。
ここには熊本から集められたお土産や食べ物が約40種類が並んでいて、お酢や柚子胡椒、そしてラーメンもあります。ほかにも名物の馬刺しや赤牛などいろんなものが並んでいて、どれもとてもおいしそうです。
このフェアは熊本からもとても期待が寄せられていて、日中は熊本県のマスコットキャラクター、くまモンが来場してダンスや一発芸など、かわいらしい姿で会場を盛り上げてくれました。
来場者は―
「味のりと、ふりかけと、お肉と、ポン酢を買いました。少しでも復興してもらえたらと思って買いました」
「10年前の地震の時に熊本城の再建のために寄付をしたのですが、また思い出して、もう一度役に立てたらいいなと思って。現地に行くことはできないので、買い物で」
さて、そもそもなぜ福井に、熊本の商品がこれだけ集まっているのか。実は夏の行楽シーズンを前に、熊本の生産者の皆さんが、訪れる観光客に向けて準備していた商品なんです。
というのも、去年8月1カ月間で熊本に宿泊した方の人数は、のべ79万人でした。一方、今年はというと、地震が起きた7月28日から約3週間で、19万人の宿泊キャンセルがあったんです。数字を見比べると、約4分の1の方が、去年と比べるとキャンセルをしているということになります。
こうして観光客が減ったことで、お土産が売れ残ってしまったということなんです。
被災地の現状について、フェアを主催する1人、熊本市のむらさき商店の村崎俊郎常務は「今回、販売している阿蘇の豚肉は、9月からホテルのフェアで出す予定だったのが、地震によってそのフェアがすべてキャンセルになり、豚肉を抱えていた業者が冷凍庫がパンパンの状況で困っていた。そこで、物産展の話があって、助け舟となった。やはり風評被害も実際に起きてるのかなと感じる」と話していました。
村崎常務と一緒にフェアを主催した1人、福井市の清水商店の清水祐樹社長にもお話を聞きます。
このフェアを主催したきっかけを教えてください。
清水商店・清水祐樹社長:
「以前から交流があった村崎さんに地震発生後すぐ、何か力になれることがないかと電話したところがスタートです」
熊本でのお店の被害については何か聞いていますか?
清水商店・清水祐樹社長:
「例えば八代市の黒川製菓さんは、本当はどら焼きをご提供いただく予定だったのですが、地震後に隣のお家がどんどん傾いてきて、どうしても出ないといけないことになり、お菓子も作れずに、生活も別のところにしないといけないということで、残念ながら今回はご提供いただくことができなくなりました」
観光客が減っていること以上に、いろんな被害が出ていることが伝わってきますね。
とはいえ、震災が発生してからまだ1カ月というタイミングで、これだけの商品を集めてフェアをやられているということが、すごいなと思うんですが。
清水商店・清水祐樹社長:
「このタイミングに意味があるんです。食品はどうしても賞味期限がありますので、できるだけ早くフェアを開催して力になりたいと考えていました」
最後に、このフェアに訪れる福井の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
清水商店・清水祐樹社長:
「皆さん一人一人の力が、小さな塊、小さな力が大きな塊になっていくイメージで、広がっていっていただけるといいなと思っています」
今回のフェアの収益は福井市を通して熊本県に贈られ、被災地の復興に役立てられることになっています。このフェアは9月14日まで、西武福井店で開かれています。
