長期化する大雨は農作物にも影を落としています。実りの秋に続く雨に農家は頭を抱えていました。
雨に濡れ、実が割れているのはいまが旬のイチジクです。
イチジク農家・望月和宏さん:
つらい。今までよく出来ていたのに急に色がこなくなって出荷量も落ちる。腐りも多いので全部破棄
長期化する大雨の影響が収穫の最盛期を迎えているイチジクにも及び、静岡県富士市の農家・望月和宏さんは悔しさをにじませます。
イチジク農家・望月和宏さん:
水分があり過ぎて実ばかりが膨れてしまい、色がこないまま大きくなって劣化し始めてしまう。実ばかり割れてしまい、ここから腐り始める
2026年は暑いながらも適度な雨が降ったことから、イチジクの出来が良く胸を撫でおろしていた矢先の長く続く雨。
イチジクのひび割れは熟したサインでもありますが、長く雨に濡れると完熟していなくても皮が水を吸って裂けてしまいます。
そうなると実が腐りやすくなるため、市場への出荷はできません。
イチジク農家・望月和宏さん:
悔しい。本当にここまで育ててきて。つらいです。早く雨止んでほしい
村田彬 記者:
富士市にある田んぼに来ています。例年であればこの時期 稲刈りが行われるということですが、未だ多くの稲が残されていてほとんどが倒れてしまっています
富士市富士岡地区のこちらの水田も長引く雨で危機に直面しています。
コメ農家・仁藤丈也さん:
このところ続いている雨と風で完全に(稲穂が)倒れてしまっている。今晩天気が悪いという中で心配しているのが、(田んぼに)水がたまる
連日降り続く雨の影響で想定外の量の水が溜まった田んぼ。
収穫のための農業用機械を入れられず、稲刈りができません。
コメ農家・仁藤丈也さん:
去年までは実が入っていないものがあった。 “カラざや”といって、それが今年はほとんど実が入ってパンパン。どの農家も急いで刈りたい。そしたらこうやって(雨が)降ってくる。もうどうすることもできない
2026年はこれまで順調に育ってきたコメ。
だからこそ、あと1週間ほどで刈り取らなければ粒の内部に亀裂が入る「胴割れ」を起こし、品質の低下に繋がる恐れがあります。
さらに刈りとったあとも水分を多く含んだ籾を乾かすのには時間がかかるため、今後の予定を後ろ倒しにせざるを得ないということです。
コメ農家・仁藤丈也さん:
心の中ではどうしていいのか自分でも分からない。まだ3分の2(の稲穂)が残っている。その後のスケジュールも考えると、これから厳しくなるのかなという中、お天道様とにらめっこしながらそわそわしているような状況
実りの秋に影を落とす大雨の長期化。農家は一日も早い天候の回復を願っています。
