福岡県議会は9月定例会を前に、各会派が議長選挙への対応を協議しています。
9日に開会する県議会の9月定例会で最初に行われるのは、蔵内議長の辞任に伴う後任を選ぶ選挙です。
自民党は長年、議長の座を独占してきましたが、これまでにない逆風の中での選挙となります。
◆自民党県議団 渡辺勝将 会長
「今、『改革をやらなくちゃいけない』という最中であります。そういった中で、自民党としては、やはり自民党だからこそ、しっかりとやらなくちゃいけない改革というのがありますから、そこは、他会派の方にお任せするのではなくて、うちの中から正すべきところはしっかりと正す」
最大会派の自民党県議団からの議長候補、大島道人県議に議長選に臨む思い、そして前任の蔵内さんのことをどう思っているのか聞くと…。
◆自民党県議団 大島道人 県議
「この福岡をどうにかせないかん、その思いだけです。私はやっぱり『先任としてよくやってくれた』というふうに思っております。悪い面も出たんかもしれませんけど、私はやっぱり尊敬する1人であるという風に思っております」
一方、同じく議長選に立候補を表明している公明党の新開昌彦団長は…。
◆公明党県議団 新開昌彦 団長
「議長っていうのは不偏不党でありますので、『自分がこれをやりたいから』っていうことで皆に押し付けをするってことはできません。ただ、『自分はこっちの方向に行きたい』『県民の信頼を受けるためにこれはすべきだ』っていうのは、どんどんと出していきたいとも思います」
県議会議員の数は現在85人、ここで多数を得た人が議長に選ばれます。
県議会では新開さんを議長にしようと、各会派を説得して回る議員の姿がありました。
8月に自民党会派を離脱した神崎聡県議です。
◆神崎聡県議
「県民からすると、今回が最後の機会だと。党派とか会派を乗り越えて議長選挙に臨んでもらいたいと」
民主県政県議団から分裂した会派の代表2人を部屋に呼び、説得します。
会談の結果は…。
◆県政PLUS県議団 坪田晋会長
「『議会を改革したい』という気持ちは皆さん一致している」
◆県民の声ふくおか 原田博史代表
「いろいろ会派とか党とか、背景には皆さんの判断だけでは決められない部分もあると思うので、一足飛びにここだけで顔を突き合わして、じゃあすぐ整理がつくかってそういう話でもないみたいなので、『そこは時間をかけて』といっても、きょう1日しかありませんけど、丁寧にやりたいと思っています」
同じく民主県政県議団から分裂してできた国民民主党県議団の大田京子会長は、候補の一本化に前向きな考えです。
◆国民民主党県議団 大田京子会長
「原田代表、坪田会長とも協議して進めながら、より県民が納得できる形、求められる形を模索したいなと思っています」
誰が新しい議長に選ばれるのかギリギリまで水面下での動きが続くことになります。
そしてこの議会でもう1つの注目は、辞めた蔵内さんへの対応をどうするかということです。
蔵内さんが県民への説明を行っていないことをどう思うか、各会派の代表に聞きました。
◆自民党県議団 渡辺勝将会長
「『少し気持ちの整理がついてから』というような言葉もありましたので、そこは私たちも待っているというところでありますので。まだ辞められて1カ月も経ってないというところもありますから。そこは、私たちは待って、そういう時期が来るのを待つしかないのかな、というふうに思っています」
◆公明党県議団 新開昌彦団長
「どういうところで決断をなさったのか、どういう思いだったのか、それは私も聞きたいなと思いますし、皆さんの前でですね、ご説明をしていただきたいなという風に思っています」
◆県政PLUS県議団 坪田晋会長
「ご自身が、ご自身の言葉で説明する、ということをおっしゃられたので、それはもう1日も早くご説明された方が、県民としては納得できるのでは」
◆県民の声ふくおか 原田博史代表
「『やはり皆さんの前できちんとお話をするべきだ』というふうには思っております」
辞職から2週間、蔵内さんに説明を求める声は議会の内外から高まっています。
議長選挙の行方は
蔵内さんの辞職で空白となったこの議長の席に誰が座るのか、9月議会の初日に行われる議長選挙で決まります。
議長選では副議長を除く84人が投票しますが、最大会派の自民党県議団は蔵内前議長と中尾前副議長が議員辞職し37人に減りました。
公明党は10人のまま。
そして第2会派だった民主県政県議団20人は3つの会派に分裂しました。
議長選で票がどう動いていくのか、取材によると、自民党県議団が一枚岩で大島県議に投じるとなると、中止動議に反対した江藤議員を除く36票を獲得する見通しです。
一方の公明の新開県議は公明党の10票、無所属の新政会の6票など合わせて25票程度にとどまり、新開さんは敗れることになります。
一方で、分裂した旧民主系の20人は「どちらにも投票しない」もしくは「新開さんに全員が投票する」の2択とみられますが、8日までに投票方針をまとめきれていません。
この20票が全て新開県議にいけば一気に逆転しますので、自民党が独占してきた議長ポストが自民以外に移るということになります。
さらに、現在の自民党県議団には改革を望む若手もいますので、造反者が出る可能性もあります。
とはいえ、旧民主系の動き含め、まだまだ投票の行方は見通せそうにありません。
