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【特集】人手不足が課題となる公務員獣医師 宮崎県による人材確保の取り組み

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特集は「公務員獣医師」についてお伝えします。

公務員獣医師は、食肉衛生検査所や動物愛護センターなどに勤務します。
公務員獣医師は全国的な人手不足が課題となっていて、その背景にあるのは認知度の低さと待遇面です。
宮崎県も人材確保に向け、あらゆる取り組みを行っています。

県の都農食肉衛生検査所の獣医師、指宿明星さんです。
この日、指宿さんは、ミヤチク都農工場で結露による枝肉の汚染リスクがないかなど点検作業を行いました。

都農食肉衛生検査所は、ミヤチク都農工場をはじめ、イスラム圏に牛肉の輸出を行うSEミート宮崎など5つの牛・豚・鶏の食肉処理施設を管轄しています。

都農食肉衛生検査所には、37人の獣医師が勤務していて、こうした食肉処理施設に出向き、食の安全を守るため点検や指導を行っています。

(県都農食肉衛生検査所 指宿明星主査)
「私達が管轄している施設は、輸出認定を取得しているので、海外の基準に合わせた高いレベルの衛生管理が求められていて、それに対して努力していくっていうところはすごく面白いところかなと思う」

一方、みやざき動物愛護センターでも公務員獣医師が活躍しています。

「例えば風邪の症状だと目やにが出ていたり、鼻水が出ていたりするので、そういったものを見たり、口の中も何か異常はないかなと」

みやざき動物愛護センターに勤務する井上日湧河さんは2年目。保護された犬や猫の健康管理や治療、新しい家族への譲渡を行うほか、小学生に向けた「いのちの教育」などを通して動物を大切にする心を育んでいます。

(県動物愛護センター 井上日湧河技師)
「獣医というと動物を助けるイメージが強いが、公務員であれば人と動物、両方の健康や安心のために働ける」

こうした地域に密着した公務員獣医師の仕事は重要なものですが、全国的に人手不足が課題となっています。
おととしの全国の獣医師の就業状況は、約半数が動物病院で都道府県の職員は17.4パーセントです。
県内でも今年度、採用予定15人に対して入庁者が9人にとどまるなど、厳しい状況が続いています。

井上さんも学生時代を振り返り、公務員獣医師の認知度の低さを指摘します。

(県動物愛護センター 井上日湧河技師)
「獣医になる方は臨床(動物病院)のイメージを強く持たれている方が多いと思う。公務員という選択肢があることを知ってもらうのは、とても重要なことだと思う」

また民間との給与差も指摘されていて、県では初任給の調整手当を月額7万円に引き上げるなど、待遇面での改善にも乗り出しました。
高校生向けに開催していた県獣医師ガイダンスは、おととしから対象を中学生にも拡大。さらに昨年度からは修学資金を貸与し、卒業後に県の職員として働くことで返還を免除する「修学資金・地域枠制度」を導入しました。

地域枠で入学した大学生は…

(宮崎大学農学部1年 岩田麻生さん)
「まずは第一に宮崎県を支えるということをベースにしつつ、もっと宮崎県の魅力を高めていけるように、より高みを目指せる人材になっていきたい」

畜産王国・宮崎の産業や人と動物の健やかな暮らしを守る公務員獣医師。早い段階で公務員獣医師の仕事を知ってもらい、新たな仲間をつくる取り組みが進められています。

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