県教育委員会は、8月、新たな県立高校入試の実施内容を公表しました。
2028年度入学者を対象にした入試から、自己推薦方式の推薦入試と一般入試を統合し、複数志願制を導入します。昨年度の入試で志願倍率が過去10年で最低となるなど、県立高校離れが浮き彫りとなる中での見直しです。
県教育委員会は、今年3月に新たな県立高校の入試制度について素案を示し、パブリックコメントで意見を募っていました。
そして8月、意見を踏まえた具体的な実施内容を発表。
全日制の県立高校では、2月に行なわれている推薦入試と、3月の一般入試が一本化され、2月上旬に前期入試として行われます。
前期入試では、1日目に5教科の学力検査、2日目に高校ごとに面接や作文、適性検査などが行われます。これによって、自己推薦方式の推薦入試はなくなります。
また、複数の高校に出願できる複数志願制を導入し、最大第4志望まで出願できます。新しい入試制度は、再来年の春から実施され、今の中学2年生からが対象となります。
今回の変更について、中学2年生の進路指導を担当する教師は、入試が私立高校と同じ時期になり県立を選ぶ生徒も増えると予想します。
(大淀中学校 笠大輔主幹教諭)
「進路指導をする中で、子供たちは、進学先を早く決めたいという気持ちは強い気がします。今回早めたことで、県立を選ぶ生徒も増えてくるのでは」
また、複数志願制をとることで、生徒たちの挑戦を後押ししやすくなると話します。
(大淀中学校 笠大輔主幹教諭)
「子供たちが『挑戦したいけど心配だ』という声はこれまでもあったので、背中を押しやすい制度になったと感じました。ただ、制度を詳しく私たちも把握して、生徒たちにどう説明するのかという部分が、今後課題となってくると思います」
笠教諭は、今後の課題として、これまで2日間で行なっていた学力検査が1日になるため、生徒の体力と集中力を高めていくことや、高校が独自に行なう検査への対応などを挙げています。県教育委員会では、高校の独自検査の内容などを来年5月に公表するとしています。
