秋雨前線の影響で、週末からこれまでに関東や東北を中心に大雨が長続きしています。
交通機関にも影響が出たことから、首都圏では朝の通勤・通学の時間帯に混乱が広がりました。
そして、福島・いわき市ではアンダーパスが冠水し2台の車が水没。
60代の女性の死亡が確認されました。
2026年相次いでいるアンダーパスの冠水。
今、注意すべきことは何なのでしょうか。
24時間雨量が観測史上1位を記録した千葉・館山市。
街の至る所で道路が冠水していました。
停滞する秋雨前線の影響は広い範囲で続いています。
線状降水帯直前予測が出ている伊豆諸島北部。
7日正午前、伊豆諸島の1つ東京・新島村で撮影された映像では、地面に打ち付ける雨は風にあおられ、波打って見えます。
別の場所で撮影されたのは、山肌から勢いよく流れ落ちる滝。
しかし、撮影者によりますと本来存在しないものだといいます。
撮影者:
普段何もない場所からその水が噴き出してる。大雨の時にしか本当に見えないやつ。
午前9時までの12時間で観測史上1位となる300mmの雨が降るなど、記録的大雨となっている新島村。
撮影者の周りでは、駐車場の冠水や雨漏りが起きているといいます。
撮影者:
山ばっかりなので土砂崩れが起きたらどうしようっていうのが一番不安。
伊豆諸島の新島村と大島町、利島村では、7日午後5時現在も警戒レベル5の土砂災害特別警報が出ていて、自治体による緊急安全確保も発令されています。
秋雨前線の影響で記録的な大雨となった首都圏。
JR東日本では山手線などで始発から一部区間の運転見合わせや、本数を減らして運行。
JR成田線では、運転見合わせを受け、改札が封鎖されている駅もありました。
また、山形新幹線は終日運転を見合わせました。
8月に豪雨に見舞われた千葉・大網白里市では道路が冠水。
車が水しぶきを上げて走っていました。
田園地帯の真ん中にあるコンビニの駐車場は完全に水没し、いまだ1台、車が取り残されていました。
雨雲は東北地方まで広がっています。
宮城・仙台市でも大粒の雨が打ち付ける様子が見られました。
観光客は「全然傘の意味がない」「すごかったです、風もあってびしょびしょ」と話しました。
一方、福島・いわき市では、県が冠水危険箇所に指定していたアンダーパスが冠水。
普段は斜面や道路の白線もはっきり分かる道ですが、7日午前10時過ぎには雨水が橋の下いっぱいにたまり、川のようになっていました。
市によりますと、この場所で2台の車が水没し、取り残された60代の女性が意識不明の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
2026年はこうしたアンダーパスの冠水が相次いでいます。
千葉市中央区JR蘇我駅近くのアンダーパスでは、道路が完全に水に浸かってしまっているのが確認できます。
8月の千葉豪雨では、アンダーパスの冠水によって水没した車に乗っていた60代の女性が死亡しました。
7日午前4時ごろの千葉市の映像で見られたのは、「この先トンネル 冠水通行止」の表示や「全面通行止め」の看板。
冠水による死亡事故を受け、市内のアンダーパスでは全国で初めて予防的な通行規制を実施しました。
国交省では、レベル4大雨危険警報が発表されたり、1時間の雨量が50mmに達したりした場合、全国7カ所のアンダーパスで予防的な通行止めを実施するとしています。
それでも再び起きてしまったアンダーパスの冠水死亡事故。
静岡大学防災総合センター・牛山素行教授は「基本的にアンダーパスというのは、大雨の時に危険な場所です。安全なアンダーパスはあり得ないと考えていただいていいと思う。そもそも見て、その場で(冠水が)何cmというのは、とても分かるものではない。車で走っていたらなおさらでしょう。水がつかっているかどうか、判断の基準はそこだと思います。できれば引き返す。少しでも高い所に身を寄せておくのが大変重要」と警鐘を鳴らしています。
