記録的な大雨の影響で週明けの首都圏では各地で冠水などの被害が相次いでいます。
このあと帰宅の時間帯を迎えますが、交通機関への影響も広がっています。
午後2時過ぎの千葉・九十九里町。
側道に入るとくるぶし辺りまで水が来てしまっていて、さらに奥を見てみると底が見えないほど冠水しています。
午後になり千葉県で再び雨が強まり出し、鴨川市や南房総市ではレベル4大雨危険警報が発表されました。
木更津市から富津市へ向かう高速道路は、視界が白くかすむほどの激しい雨となっていました。
レベル5の土砂災害特別警報に加え、約1万人以上に緊急安全確保が出されている東京・新島村伊豆大島。
海は大荒れとなり白波が押し寄せています。
山肌からは水が流れ出し、滝のような状況となっていました。
新島村では午前9時40分までの24時間の降水量が、観測史上最大となる485mmの大雨となりました。
伊豆大島の大島町でも、午後2時半までの24時間降水量が581.5mmを観測。
9月の観測史上最大を更新しました。
記録的な降水量をもたらす雨は未明から各地で降り続いていました。
午前2時過ぎの神奈川・横浜市では、雨が強くなったり弱まったりを繰り返していました。
午前2時過ぎの千葉市では、激しい雨が降り、雨がアスファルトを走る様子が見られました。
午前4時ごろには、レベル4の大雨危険警報が出され、千葉豪雨で冠水して死者が出たアンダーパスが、通行止めの対策がとられていました。
成田市では、電車が動き出した瞬間にたまっていた雨水が滝のように流れ出す様子が。
大雨は都内でも。
午前3時半ごろの東京・足立区では、街灯に大粒の雨が照らされ、アスファルトを激しくたたいていました。
杉並区にある善福寺川では、大雨によって一時、氾濫の危険が高まり、レベル4の氾濫危険警報が出されました。
善福寺川周辺の住宅街では、川の氾濫に対する備えとして、玄関などに土のうを積んで浸水対策する様子が見られました。
大雨は通勤・通学の時間帯も直撃しました。
午前5時半ごろの新宿駅では、「今サンダルなんですけど、足元までびっちゃびちゃでやばかったっす」などの声が聞かれました。
JR吉祥寺駅の周辺では、店舗の入り口に土のうが置かれ、大雨による浸水を防ぐ対策がとられていました。
北区のJR赤羽駅の駅の構内では、大勢の人がホームへ上がる階段の下に。
入場規制が行われているもようです。
埼京線の時刻も、10分遅れなどダイヤの乱れが起きていました。
千葉・我孫子市のJR湖北駅では、改札の前に「成田駅-我孫子駅間で運転見合わせ」「運転再開未定」と貼り紙が出ていました。
ホームへと下りる階段に「立入禁止」のテープが張られ、駅はがらんとしています。
改札前の掲示板を確認する利用客の姿がありました。
利用客は「我孫子駅まで行く予定だったんですけど、夜中降った雨なんで、電車の情報とか全然見てなかったんで、いま来てびっくりしました」と話すなど、列車の運休によって駅の利用者にも影響が出ていました。
午後になっても都内の雨がやむ気配はなく、大田区で激しい雨が降り続け、足立区内では車から水しぶきが上がっていました。
銀座などがある中央区でも土砂降りの雨が続いていました。
8月の千葉豪雨災害で大規模な浸水被害に見舞われた千葉・大網白里市では、収穫間近の稲穂が水に浸かっていました。
さらに周辺では、冠水した道路を前に引き返す車や、水しぶきを上げて冠水した道路の中に入っていく車も。
その後、何台もの車が冠水した道路を走行する様子が見られましたが、止まることなく無事に通過していきました。
近くに住む人は「これは本当に今までで一番結構すごいかもしれない、今回は。いつも幅が狭く、冠水というかしているんですけど、結構今回も手前から冠水しているので、皆さん大変かもしれない」と話します。
また、コンビニエンスストアの駐車場も広い範囲で浸水し、1台の車が取り残されていました。
佐倉市でも道路の冠水が発生していました。
山武市では川からあふれ出した水が流れ出し、道路が冠水していました。
地元の消防団員によると、床下・床上浸水している住宅が8軒ほどあるということです。
地元の消防団員:
この先の源川ってところが、やっぱり水位が高くなってあふれて、道路冠水したりとか住宅の方が床下とか床上浸水なってるような状態です。
千葉県内では、この大雨で足を滑らすなどし2人がけがをしました。
福島・いわき市でも短時間に降る激しい雨で道路の冠水が相次いでいます。
午前6時から8時ごろにかけて雨のピークを迎え、いわき市小名浜では午前7時過ぎまでの1時間に34.5mmの激しい雨を観測しています。
市内ではアンダーパスが冠水し、2台の車が浸水。
このアンダーパスの冠水によって車が水没し、60代の女性が意識不明の状態で病院に運ばれましたが、病院で死亡が確認されました。
地形や災害の専門家でもある帝京平成大学・小森次郎教授は、アンダーパス内にある排水路が雨水を処理しきれない「内水氾濫」が起きた可能性があったのではと指摘しています。
帝京平成大学・小森次郎教授:
通常アンダーパスというのは一番深いところに排水溝があって、そこから水を引いて、低いですからポンプか何かで恐らく吸い上げて、どんどん排水を進めていると思うんですけども、完全にその排水が間に合わなかったということが、ひとつ確実に言えると思います。
また、川へ流れ出す用水路から処理しきれない雨水があふれ出す様子も見られました。
関東ではこのあとの帰宅時間帯にも雨が降り続く予報となっています。
帝京平成大学・小森次郎教授:
アンダーパスなど排水が追い付かなくなると内水氾濫が起きる。試しに走るなどギャンブルをしない。迂回をするとか水を引くのを待つ。
記録的な大雨となった関東。
被害も相次いでいます。
千葉・八千代市では、土砂が車道を覆っていました。
山梨・身延町では、巨大な木が道路に倒れ込んでいました。
現場では急ピッチで撤去作業が行われていました。
一方で伊豆諸島北部には線状降水帯の直前予測が出ていて、引き続き大雨への警戒が必要です。
