台風24号の北上に伴い、宮崎県内では各地で非常に激しい雨が降り続いており、線状降水帯発生による大雨への厳重な警戒が呼びかけられている。県内では24時間雨量が300ミリを超える地域が相次ぎ、宮崎市など6市町にレベル4の土砂災害危険警報が発表された。避難指示は9万4,174世帯、20万5,200人に上っている。
24時間雨量300ミリ超
台風24号は奄美大島の北西に位置し、ゆっくりとした速さで進んでいる。
中心気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートルとなっている。この台風の北上に伴い、県内には朝から雨雲が次々と入り込み、各地で猛烈な雨が観測された。
1時間の最大雨量は、高鍋町で60.0ミリ、都農町で58.5ミリ、小林市野尻で56.5ミリを記録した。また、24時間に降った雨の量は都農町で374.5ミリ、宮崎市田野で326.0ミリ、小林市野尻で312.0ミリに達し、各地で300ミリを超える大雨となった。4日夜遅くにかけては線状降水帯が発生するおそれもあり、引き続き厳重な警戒が必要だ。
20万人超に避難指示
大雨を受けて、宮崎市、小林市、都城市、綾町、国富町、都農町の6市町にレベル4の土砂災害危険警報が発表された。
また、宮崎市や都城市、綾町などの6市町村を合わせて9万4,174世帯、20万5,200人を対象に避難指示が発令されている。
自治体が避難所を開設するなか、宮崎市高岡町の高岡交流プラザには雨足が強まった午後2時ごろから近くの住民が次々に避難を開始した。住民らは着替えや食料などを持ち込み、不安な表情でテレビの情報に耳を傾けていた。
避難した住民の一人は「庭に水がきて、車を出さなければ水没すると思った。水が引くまで避難を続ける」と語った。また別の住民は「10年前は家が全部浸かりました。そういう経過があるから明るいうちに早く出ようと避難しました。一応、電化製品だけは上に上げたけど、おそらく全部浸かるでしょうね」と諦め交じりに話した。
土砂流出で国道通行止め
激しい雨は各地で冠水や土砂災害を引き起こしている。宮崎市高岡町では側溝から水があふれて道路一面に流出したほか、高岡交流プラザ周辺でも泥水が路上に漏れ出ていた。
幹線道路への影響も深刻化している。国道268号では宮崎市高岡町浦之名付近の複数箇所で土砂が道路に流入した。この影響で、高岡町赤谷交差点から小林市紙屋までの約7.5キロの区間が全面通行止めとなり、現場では多くの車両がUターンを余儀なくされていた。宮崎河川国道事務所によると、国道10号についても高岡町から都城市の一部区間で大雨による通行止め措置が取られている。
また、宮崎市神宮2丁目の県道44号では午前10時ごろ、道路脇の樹木が倒れて一時渋滞が発生した。倒木による人や車両への被害はなかったが、雨を含んだことで弱っていた木が耐えきれず倒れたとみられている。さらに、日向市富高では午前10時前までに1時間47.5ミリの激しい雨を観測し、市道が約10センチ冠水して周辺道路が一時通行止めとなるなど、県内各地に影響が広がった。
(テレビ宮崎)

