“迷走”する台風24号と近畿南部にかかる秋雨前線。
各地で大雨をもたらしているがが、片平気象予報士が解説したのは「予測が困難な状況になっている」という現状だ。
片平気象予報士は「最新の気象情報をこまめに確認することが重要」と呼びかけている。
■台風24号は「自転車よりも遅い」 ゆっくりと”ループ”へ
台風24号は4日午後3時現在で、鹿児島県の奄美大島北の東シナ海にあり、動きは時速10キロと非常にゆっくりになっている。
片平敦気象予報士:進路を西北西に、自転車よりも遅いようなそれぐらいの速度に今スピードを落としてきているところです。南から北のほうへ進んできたわけなんですが、この後の進路があまり見たことないような進路の予想です。
台風24号は“引き返す”ように沖縄本島の近くを通過して6日まで一度南へ、その後、週明けには“ループ”するようなかたちで東より、北よりに動き、火曜日(8日)には西日本の南の海上で熱帯低気圧に変わる見通しだ。
片平敦気象予報士:過去にもあることはあるんですけどもそんなに頻繁に見かけるような状況ではないです。
台風って自分の力で移動することができないんです自力走行できないんです。
台風の周りに例えば強い風が吹いてるとそれに流されるんですけども、風から取り残されて、動きがわからなくてウロウロしてしまって、周りのちょっとした風に流されておそらくループするんだろうと考えられる。

■“居座る”ことになる台風24号が湿った空気を前線へ
その結果、同じエリアに“居座る”かたちになることが今回の大雨に大きな影響をもたらしている。
片平敦気象予報士:この台風の東側は湿った空気が南から流れ込んでくる、そんな位置関係なんですが、秋雨前線が停滞しているんですよね。
台風の周りだけではなくて、秋雨前線向かって湿った空気が流れ込んできてるんで、“ループ”して上がってくると前線が上がってくる。
秋雨前線の活動が活発になっている、大雨をもたらすような秋雨前線が近畿の近くにも停滞してしまうという、そんな危険な状況になります。

■予報困難な気象に 現在の予報には「100キロぐらいの誤差」も…
秋雨前線は、北側の秋の高気圧と南側の夏の空気の“せめぎあい”で位置が決まってくるものの、そこに台風24号や、さらには別にある熱帯低気圧の位置や強さが影響してくるため予想が難しくなっているという。
そんな気象条件のなかで長期化する大雨。片平気象予報士は警戒を呼びかける。
片平敦気象予報士:天気予報をしている立場で申し上げるのは難しいんですが、予測が困難ですから最大限の備えを、できる限りのことをしていただきたい。
気象予報士も、気象の仕事をしてる気象庁もおそらくこの予報は非常に難しいと感じてるんじゃないかなと思います。
予報は100キロぐらいは誤差があるような状況だということで、6日以降の予報は相当難しいといいます。

■こまめに最新の気象情報の確認を「1人1人の行動で災害から命を守ることができる」
現時点の天気予報も秋雨前線の位置次第で大きく変わる可能性があり、9日までは大雨の恐れがあるということで、最新の気象情報を確認するよう呼び掛けている。
スマートフォンでの防災アプリなどを活用し、音が出る状態で枕元に置くなど、自分の予定にあわせて登録などもすることも大事だ。
片平敦気象予報士:皆さん1人1人の行動で災害から命を守ることができますので、どうか最新の気象情報を活用していただければと思います。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年9月4日放送)


