去年、過去最高となったコメの「概算金」が、今年は大幅な引き下げとなりました。JA全農みやぎは9月4日、今年の概算金を主な品種で、軒並み1万円以上引き下げることを決めました。
記者リポート
「コメの価格を占う概算金が、今年、宮城ではいくらになるのか。今まさに、概算金を決める会議が行われています」
JA全農みやぎは4日、農協が農家に支払うコメの前払い金、概算金を決定しました。
JA全農みやぎによりますと、今年の新米60キロあたりの「概算金」は、主力品種の「ひとめぼれ」「ササニシキ」「つや姫」「だて正夢」で、いずれも1万7000円となりました。
去年と比べ軒並み1万円以上の引き下げで、過去最高となった去年より4割以上低くなりました。
概算金の引き下げは、2021年以来5年ぶりです。
大幅な引き下げとなった今年の概算金について、美里町の生産者は国の農政の問題と捉えています。
美里町コメ農家・後藤幸太郎さん
「今年の概算金はちょっと安いなと感じる。国は机上の論理ではなく、もう少し現場を見てほしい。これから3年後、5年後を見ていけば、国の農政の失敗が分かる」
今回の引き下げについてJA全農みやぎは、コメの在庫増加や消費の減少などで、全国的に需給が大きく変化したことを挙げています。
JA全農みやぎによりますと、今年6月末のコメの民間在庫量は243万トンと適正水準を上回っていて、今年の生産量を考慮すると、来年には過去最大級の在庫量になる見込みだということです。
一方、物価高や資材高騰で生産コストが上昇するなか、JA全農みやぎは生産者が農業を継続できる水準を考慮して、概算金を設定したとしています。
