ことし5月に蒸気が漏れるトラブルがあり、その後定期検査に入っていた福井県にある関西電力・美浜原子力発電所3号機について、関電は9月15日から発電機を送電系統に接続し、発電した電気を送る「並列」を開始する予定だと明らかにしました。
美浜原発3号機ではことし5月、高圧タービン周辺から蒸気漏れが確認され、原子炉を手動で停止しました。
漏れた蒸気に放射性物質は含まれておらず、周辺への影響はなかったということです。
その後の調査で、高圧タービンを覆うカバーの一部に、縦約1センチ・横約8センチの損傷が見つかり、周辺のカバーの厚さが本来、約20ミリあるところが最も薄い部分で約1ミリまで減っていたことが判明。
損傷したカバーは1976年の運転開始以来、交換や補修が行われておらず、関電は高温高圧の蒸気が流れ続けたことで内側から腐食が進行し、圧力に耐えられなくなり、損傷に至ったとして、腐食に強い部品に交換しました。
これと並行して、美浜3号機はことし6月19日から定期検査に入っていましたが、
検査の進捗や蒸気漏れに対する対策の実施状況を踏まえ、来月(9月)12日に再稼働し、9月15日に発電機を送電系統に接続して発電した電気を送る「並列」を開始する予定だと明らかにしました。
関西電力によると、当初の予定よりも4日程度早い工程で進んでいるということで、最終的に安定して連続運転ができることを確認する「総合負荷性能検査」を経て、10月9日から本格運転の開始を予定しているとしています。
美浜原発3号機は、ことし12月で運転開始から50年を迎えます。
