リクルートは1日、「SUUMO住み続けたい街ランキング2026 首都圏版」を発表。ランキング1位は神奈川県の鵠沼だった。
調査は首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に住む20歳以上の男女約25万人を対象に、ウェブアンケート形式で行われた。
総合ランキング1位は神奈川県藤沢市の「鵠沼(くげぬま)」。2位は「千駄ケ谷」、3位は「赤坂」。上位10駅のうち9駅を東京都内が占める中、鵠沼は唯一の神奈川県として首位に立った。
「住み続けたい街ランキング」は、住民自身が現在暮らしている街に今後も住みたいかを評価したランキングだ。
上位は私鉄や郊外の駅などで、生活の利便性が高いことや、顔見知りになりやすい、住民が誇れる要素があることがポイント。
2026年のトップ10は以下の通りとなった。
1位 鵠沼(江ノ島電鉄線)
2位 千駄ケ谷(総武線)
3位 赤坂(東京メトロ千代田線)
4位 本郷三丁目(東京メトロ丸ノ内線)
5位 参宮橋(小田急線)
6位 世田谷代田(小田急線)
7位 新富町(東京メトロ有楽町線)
8位 戸越公園(東急大井町線)
9位 白金台(東京メトロ南北線)
10位 牛込神楽坂(都営大江戸線)
一方で、「住みたい街ランキング」の上位常連である横浜、大宮、吉祥寺などの大型ターミナル駅は、今回の「住み続けたい街」ランキングでは上位に見られない。
鵠沼の魅力として住民から高い評価を集めたのは、「多様な人がなじみやすい」「お気に入りの風景がある」「街に愛着を持てる」「生きがいを感じる」「顔見知りができやすい」といった項目だ。
さらに、海や自然を活用したレクリエーションの評価は突出して高く、地域活動や学習活動への参加も活発。単なる住環境の良さだけでなく、地域とのつながりが住民満足度を押し上げていることがうかがえる。
鵠沼は「藤沢」駅まで4分、「江ノ島」駅まで5分。さらに「横浜」へ32分、「品川」へ51分と都心アクセスも良好で、自然と利便性を両立している。
住宅価格が高騰する中で発表された「家賃が手頃×住み続けたい街ランキング」も注目を集めている。(※家賃はファミリー向け水準)
東京23区で1位は「御嶽山(東急池上線)16万円」で、商店街や銭湯文化が残る大田区の住宅街で、地域コミュニティの強さが評価された。
2位は「久が原(東急池上線)15.5万円」、3位は「石神井公園(西武池袋線)15.7万円」。
東京市部の1位は「谷保(南武線)11.7万円」、2位は「狭間(京王高尾線)8.8万円」、3位は「白糸台(西武多摩川線)11.7万円」。
今回の調査では新たに「子育てしやすい街ランキング」「美味しい街ランキング」も発表された。
子育てしやすい街は、以下の通り。
東京23区1位:麹町
東京市部1位:唐木田
神奈川県1位:北山田
千葉県1位:海浜幕張
埼玉県1位:大宮公園
また、美味しい街ランキングは、以下の通り
東京23区1位:武蔵小山
東京市部1位:吉祥寺
神奈川県1位:馬車道
埼玉県1位:本川越
千葉県1位:海浜幕張
今回の結果から見えてきたのは、住民が街に求める価値観の変化だ。
大型商業施設や交通利便性だけでなく、「地域とのつながり」「お気に入りの風景」「子どもの居場所」「コミュニティ活動」といった体験価値が、住み続けたい理由として重視されている。
特に1位の鵠沼は、自然環境と地域交流、そして比較的手頃な住居費を兼ね備えた街として、多くの住民から支持を集めた。
“どこに住みたいか”ではなく、“どこで暮らし続けたいか”。
2026年のランキングは、そんな時代の価値観を映し出す結果となった。
