火災保険の補償対象外に…?
古くなった家をそのままにしておけば、漏電や配線などから出火する可能性も高まります。火災保険に入っていたとしてもあてになりません。
火災保険は「人が住んでいる家(居住用)」を対象とした契約内容が中心のため、何か起きた際に補償の対象外になる可能性が高いからです。また、空き家になった状態から火災保険に入ることも難しいでしょう。
万一、空き家になった実家で火災が起きて近隣に延焼したら、名義人(所有者)は重過失が認められると損害賠償責任を負うとされています。
重過失とは、著しく注意を欠いた状態ということ。ですから、たとえ一時でも空き家になる期間があれば、とにかくきちんと管理を行わなければなりません。
2025年11月18日に起こった「大分市佐賀関の大規模火災」では、187棟もの建物が被害を受けました。火災原因は特定されていないものの、木造住宅密集地帯であったことに加え、高齢化による空き家率の高さが延焼につながったのではないかと推察されています。
坂本綾子
ファイナンシャルプランナー(CFP®)。著書に『節約・貯蓄・投資の前に今さら聞けない お金の超基本』(朝日新聞出版)、『まんがと図解でよくわかるきみたちはどう稼ぐか?1杯のコーヒーをお金に変える方法』(中央公論新社) 、『新NISAを活かす!はじめての投資』(高橋書店)、『子どもにかかるお金の超基本』(河出書房新社)などがある。

