9月1日にも台風24号が発生し、列島に接近する見込みとなっています。
31日も各地でゲリラ雷雨となっている一方、深刻な大雨被害となった福井県では大量の土砂が道をふさいでいます。
30日、レベル5大雨特別警報が発表され、浸水などの深刻な被害が出た福井県。
一夜明けた31日、浸水被害に遭った店舗は片づけ作業に追われていました。
多くの道路が冠水した福井・坂井市では、正午時点の気温は手元の温度計で38度を超え、炎天下の中での懸命な作業が続いていました。
30日の最高気温は福井市で35.2度、坂井市で33.5度まで上昇。
この猛烈な暑さの中、復旧作業が続いていました。
30日午前9時半ごろの福井・永平寺町の映像では、濁流が山から勢いよく流れ落ち、川と合流する様子が確認できます。
永平寺町では一時、8000人以上に避難指示が出されました。
30日午前5時半過ぎ、濁流が道路を川のように流れ、濁流によって運ばれてきた土砂を重機が撤去している様子を見守る住民の姿もありました。
永平寺といえば、鎌倉時代に開創され、現在も多くの修行僧が厳しい修行に励んでいる国内でも有数の禅寺です。
凜とした空気の漂う境内には多くの参拝客が訪れています。
その永平寺町を襲った大雨。
道路に濁流が流れ、その周囲には大きな石が山のように積み上がっていました。
奥には土砂に囲まれ、動けなくなった軽自動車が。
この現場を31日に取材すると、午前11時半、たくさんの重機が作業を進めていました。
土砂はほとんど片付けられていましたが、道路の脇にはまだ山のように土砂が残っていました。
これだけ大量の土砂はどこから来たのでしょうか。
大量の土砂が自宅の前まで迫ってきた住民に当時の状況を聞くと、「もう(午前)2時ごろからゴロゴロって石が、あんな大きい石が流れるんで。(Q. 音がするくらいって?)やばい、やばい、やばい」「これがせき止められて、川がせき止められて、その水が全部表に出てきた。この砂利とかこの木の枝が詰まって、だんだん詰まってしまう。あんまりひどい濁流で。その水と一緒に砂利もダーッと」と話していました。
そして、別の住人からは「ゴーッ!って流れてて、石ってあんなに大きいのに流れる。ゴロゴロゴロって流れていくあの音が一晩中。もうそれで寝られない」「ゴロゴロ音がする。石がこの道をゴロゴロ流れる音が。俺も信じられない。これどこから来たのかと思うほど」といった話もあり、石が流される音が怖く、眠れなかったといいます。
また「夜中にも工事してた。どかしてたんだな、泥を、土砂を。ここに入らないように土砂を積んだらしい。村の中に入らないように」とも話していて、実際、午前5時半ごろの映像には、雨が降る中、濁流が住宅街に広がらないよう重機で土砂をせき止める様子が捉えられていました。
道路を埋め尽くすような大量の石は、どこから運ばれてきたのでしょうか。
帝京平成大学・小森次郎教授:
今回土砂が出た場所というのは、九頭竜川の北側の支流で発生しています。その大きさは大体ディズニーランド1個分くらい。そこに降った雨が詰まって、その流域の中にたまっていた土砂も運び出して一気に流れ出した。
福井・永平寺町の海抜は、低いところで約20メートル。
濁流が流れ込み、石が大量に積まれた現場の海抜は約48メートルです。
帝京平成大学・小森次郎教授:
今回のことを機会に強調したいのは、海抜0メートルだから低くて危ない、(海抜)10メートルだから危なくないというわけではなくて、周りの土地と比べたときに低い場所。そこは注意しましょうと捉えなければいけないというのを如実に教えてくれる浸水だったと言えると思う。
豪雨被害が各地で相次ぐ中、気象衛星「ひまわり」が31日に捉えたのは、日本の南の海上に集まり始めていた雲の渦。
いわゆる“台風のたまご”、熱帯低気圧です。
9月1日にも台風24号に発達し、列島に接近する見込みで、3日ごろから太平洋側で雨などの影響が出始め、4日には広い範囲で雨となり、警報級の大雨となる可能性も出ています。
