先週から続く大雨の影響で、北陸地方に深刻な被害が出ています。
福井県では8月31日午前10時時点で、床下浸水83棟、床上浸水14棟の住宅被害が確認され、坂井市では31日午前の段階でもまだ冠水が続いており、水が完全には引いていない状況です。
また27日には、石川県と富山県にレベル5の大雨特別警報が発表されていました。
北陸でなぜこうした豪雨となったのか、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、片平敦気象予報士が、「秋雨前線と台風、そして高気圧の位置関係で、北陸が豪雨に見舞われた。こうした条件は全国どこでも起こりうる」と備えを呼びかけました。
■“前線+台風+高気圧=豪雨” 3つの悪条件が重なる
片平敦気象予報士は、今回の原因として「前線+台風+高気圧=豪雨」と示し、3つの要素が重なったことを指摘しました。
秋雨前線が北日本から北陸にかけて伸びている中、南側に台風と夏の高気圧が位置していたことで、大雨につながるメカニズムが形成されました。
片平気象予報士は、台風が「雨雲の材料となる湿り気の塊」として機能し、夏の高気圧がその温かく湿った空気を秋雨前線へと送り込む「ポンプ」の役割を果たしたと説明します。
さらに「燃料はある、材料はある、送り込むポンプもある、そして降らせる秋雨前線もある。これが揃ってしまったのが北陸で、石川、富山に豪雨をもたらした」と解説。
そして28日金曜には、秋雨前線が南に下がって、近畿に雨をもたらしたものの、「長く居座らなかった」ということで、日曜=30日には前線が北上して福井にも大雨をもたらしたと述べました。
一方、片平気象予報士はこの条件の組み合わせに、「特定の地名は含まれていません」と述べ、「今回、この条件が揃ってしまったのが特に北陸だったということで、どこでも起きる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
■31日は落ち着くも、9月3日木曜が最も警戒必要
そして片平気象予報士は、8月31日は3つの条件のうち秋雨前線がいったん切れたことで、晴れている地域が多くなっていると説明。
ただし、秋雨前線は9月まで続くことがあるため、「再び戻ってくる可能性も十分ある」と指摘しました。
あす=9月1日(火)には、前線が再び日本海に近づき始め、その後9月3日(木)にかけて北陸および北日本への接近が見込まれています。
片平気象予報士によると、「前線の活動がどれくらい活発か次第では、また警報が出るような大雨の恐れがある」とのことで、9月3日(木)は北陸と北日本で最も警戒が必要な日だと解説しました。
■“少しの雨でも危険” 普段より早めの行動を
すでに大量の雨が降った地域では、山の地盤に水が染み込んでいる状態が続いています。
片平敦気象予報士は「普段より少ない雨でも、一気に災害の危険度が高まる恐れがある」と指摘しています。
晴れていても山は崩れやすく、河川も普段より少ない降水量で溢れる恐れがあるとされます。
また、これまでの雨で護岸が崩れていたり、橋に土砂が詰まっている場所がそのままになっているケースも残っており、「1〜2日では元に戻らない。当面この9月に関しては、あっという間に危険性が高まる恐れがある。普段より早めの行動を取っていただきたい」と強調しました。
■西日本は猛烈な暑さが継続 熊本は37度予想
一方、9月1日(火)の西日本では、晴れて再び猛烈な暑さとなる見込みです。
地震の被害があった熊本では、最高気温37度が予想されており、9月に入っても厳しい暑さが続く状況です。
9月3日(木)は広い範囲で雨となり、大雨の恐れもありますが、今週末以降は暑さが少し落ち着いてくる見通しで、「暑さに関してはちょっとマシになる」と見込んでいます。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年8月31日放送)
