ネパールと中国の国境付近で発生した大規模な土砂災害で、水力発電所の建設現場にあるトンネルに100人以上が閉じ込められているとみられることが新たに分かりました。
この土石流は26日、ネパールと中国の国境付近で発生し、これまでにネパールでは675人、中国では16人のあわせて691人が死亡しています。
また、日本人家族5人を含む3044人の安否が分かっていません。
中国国営メディアは、中国側で行方不明となっている外国人について、ネパールやインド、アメリカなど23カ国の261人だと明らかにしました。
こうした中、AP通信によりますと、甚大な被害を受けたネパール中部ラスワ郡にある水力発電所の建設現場では、大量の泥が流れ込んだトンネルに100人以上が閉じ込められているとみられています。
ネパールのカナル外相は29日、トンネルに閉じ込められた人の救助や、被災地で生存者を発見するための専門的な技術などについて、近隣国に支援を要請したことを明らかにしました。
また、インドからはトンネル救助の専門家11人が派遣されたほか、中国からも専門家チームが派遣されるとしています。
一方、中国外務省によりますと、中国の王毅外相は29日、カナル外相と電話会談し、被災地の画像や衛星データ、河川の水量などの情報をネパール側と共有しているとした上で援助物資を送るなど支援することを明らかにしました。
また、AP通信によりますと、中国側でも消防や軍などが行方不明者の捜索を続けているほか、寸断された道路の復旧作業も進められています。
また、中国国営メディアは、今回の土砂災害についてネパール側の氷河が標高およそ5200メートル地点で崩壊し、およそ1200メートルの高低差を急速に落下し、土石流となって建物などを破壊したことが中国科学院の調査チームによる分析で分かったと報じています。
