福岡県議会の金銭授受疑惑などで、自民党本部が来年春の県議選での「非公認」に言及したことをめぐり自民党の福岡県連は29日、松本国寛会長ら幹部5役が集まり対応を協議しました。
今後、執行部会を開き、納得する形で進める方向を見いだしていくことが決まったということです。
また会合後、松本会長は記者団の取材に応じ、自身の会長職の辞任について「そういう声があれば、そのことも踏まえて考えていかなければならない」と述べました。
記者団との主なやりとりは以下の通りです。
松本会長:
きょうは、昨日の自民党本部で鈴木幹事長などと協議した結果について、県連の五役会議で状況をお伝えするということで集まりました。来年、統一地方選挙を迎えます。厳しい環境の中ですがなんとかダメージを最小限にしていくためにはどうしたらいいのか、長々と議論をしました。なんとか今後の方向性を見出していこうと今、会議を終えたところです。
ーー方向性としては、どういう話があったか。
松本会長:
最終的には我々五役として協議をし、県連の役員、執行部会のご意見をしっかり聞く。その中には国会議員の方もいるし(福岡・北九州の)両政令市の市議会の方もいるので、皆さん方が納得する形で進める方法をこれから見出していかなければならない。その執行部会の日にちの設定をやっていたが、なかなか日程が決まらず、きょうは解散しました。
ーー県議団に対して説明の予定は。
松本会長:
県議団からも「今の状況が分からない」「公認についてどうなってるんだ」といった声が多く聞かれると。「早いうちに県連からきちんと説明してほしい」ということはいただいています。
ーー県連役員の一新を求める声もある。
松本会長:
執行部会のご意見をしっかり聞いて議論していくことだと思います。
ーー金銭授受問題で名指しされてる松本会長の会長職の辞任を求める声も県議団の中にあるようだが。
松本会長:
そういう声があれば、そのことも踏まえて考えていかなければならないんだろうと思います。
ーー松本会長自身は辞めたほうがいいと思っているのか。
松本会長:
そういうことよりも公認候補、県議団の仲間たちが戻ってこられるようにどうしたらいいのかと頭がいっぱいです。高市総裁の話も出てましたし、鈴木幹事長とは直接お話をしましたが、納得していただける方策をしっかり考えなければならん。ただ我々は組織ですから、執行部会の皆さん方の意見をしっかり聞いて決めたいと思っています。
ーー執行部会で辞任論が出たらどうするか。
松本会長:
そういうご意見も尊重しながら最終的には決めていきたいと思います。
ーー昨日の話は「すべての県議に公認が出ない可能性がある」という認識か。
松本会長:
「今のこの環境が続くならば公認ができませんよ」ということです。だから国民の皆さん方の理解や信頼をいただけるような策をきちんと考えていく、それが自浄能力を果たすということだと言われていますので、極めて大きな問題、重たい課題だと思っています。今は五役の皆さん方から真摯なご意見を聞かせてもらい、最終的には執行部会で意見をいただくことを決めてきたところです。
ーー県議選の場合は、公認権は党本部にあるが実質は県連が決めてそのまま認められるのが通例だった。それを党本部が「出せない」と言っていることはどう受け止めているか。
松本会長:
きのう報道でもありましたけれども、高市総裁が極めて今の状況についてご心配いただきお怒りだと聞きました。異例だと思いますが、党本部として早期に解決しなければいけないという思いが伝わってまいりましたので重く受け止めています。仲間たちが帰ってこられるように何とかしなければというのが私にとっては一番の課題だと思っています。
ーーそれは松本会長の今の体制のもとでやっていくという考えか。
松本会長:
今の執行部で前に進める方法は、今、我々が作っていかなければならないという責任を感じています。
ーーその点について、昨日は言及はなかったのか。
松本会長:
「きちんと県連で、自浄能力で決めてください」と言われています。
ーーきょうはどういう意見が出たか。
松本会長:
さまざまに戦いづらい問題があります。金銭授受疑惑も私がその当事者とされています。我々は事実ではないと主張し、信念を持って言っていることですが、外形的に見てそれがどうなのかということを、もう一度改めて考えようという話をしてきました。
ーー五役の話し合いの中で松本会長の辞任を求める声はなかったか。
松本会長:
きょうはそういう話ではなく、来年の統一地方選挙を少しでも有利に戦える方法はないのかに注力して話をしていました。
ーーこれから公認に向けてスケジュールが進むが、松本会長としてはいつ頃までに進退をはっきりさせたいという考えはあるか。
松本会長:
進退ありきではありませんが、議会の仲間たちが選挙を戦えるように従来どおり秋には公認がいただけるように、それだけを念頭に考えています。
ーー次の執行部会の意見で自身の進退を判断するということか。
松本会長:
組織のあり方も含めて今、置かれてる状態で自浄能力をどう発揮するかさまざまな課題をこれからみんなで考えていかなきゃならないと思っています。
ーー執行部会は近く開かれるのか。
松本会長:
できるだけ早く近日中にやりたいと思ってます。両政令市とも議会が始まりますので、どこで日程を取るのかとずいぶん連絡を取っていただいています。早いほうがいいだろうと考えています。
ーー自浄能力をどう発揮するか、きょうの参加者からはどんな意見があったか。
松本会長:
さまざまな角度から議論しましたが、我々は信頼回復のための県連のガバナンスの強化というテーマで党本部にペーパーを渡ししてきました。党総裁の公認証書をいただいて選挙をし政治活動をしていく者は、やはり党のガバナンスのもとにいなければならない。組織としては県連という独立した自治はありますが、その中に党本部の考え方が反映されなければならない。それが今までできていたのかどうか、我々は疑問に思ってます。
県連と議会は別物ですから、議会で起きていることを県連でガバナンスを発揮していくということをどう強化するのかが一番大事なことで、それに向かっていかに機能していくのかということを考えています。昨日は私も鈴木幹事長も別々の会見をしましたが、そこで同じことを申し上げたのは、今、社会の中で「自民党ってどうなんだ」という話になっていますが、例えば福岡県だったり福岡県議会だったり福岡県議会の自民党県議団だったり県連だったり、それぞれ役割が違います。、これをひとかたまりとして議論されていることを、きちんと分けて考えていただけるように努力していきましょうということを話し合いました。そのためにもしっかりとしたガバナンスを発揮できるような体制を作るということを申し上げておりますし、それを実践していくというのが一番のテーマだと思ってますし、それを県連の手でやり上げることが、幹事長や総裁がおっしゃっていることなんだ、というふうに思っています。
ーー「疑惑」の段階で、「非公認」という厳しい話になっていることについてどう思うか。
松本会長:
(疑惑について)私はそういう事実がなかったと自信を持って言えますが、一方的とはいえそういうことが言われていますから、県民の皆さん方が私を見るときに疑惑が晴れていないとするならば、なかなか皆さん方に受け入れられないのかなということで、議員の中からもそんな話が出てるのかなと思いますね。
ーー自身の中で辞めるということは選択肢としてはあるのか。
松本会長:
排除はしません。しかし自分の中では正当性を論じていても、それが皆さん方に受け入れられているかどうかは率直に見なければならないなということも、先ほどみんなと話したところです。まずは心配してる仲間たちに、私の口から直接、党本部の話を伝えること、もう1つは今の公認の問題をなんとか解決するということを申し上げるということですね。
ーー県連会長は国会議員がなるべきといった声は聞いているか。
松本会長:
市議会からの要望書にはそういうことも書かれていましたが。
ーーきょうの会合ではそういう話はあったか。
松本会長:
(そういう話は)しません。
