名古屋市西区で55年続く老舗喫茶店「名城」。レトロな店内の奥には本格的なビリヤード場が広がり、店主は名古屋で唯一の女性ビリヤードプロ。全国的にも珍しい“ビリヤードカフェ”の人気の秘密を調査しました。
■喫茶店の奥に広がる本格ビリヤード場
名古屋市西区、地下鉄浄心駅から徒歩10分の場所にある「名城」。創業55年、どこか懐かしい雰囲気が漂う老舗喫茶です。

店主手作りのメニューが好評で、名古屋名物「イタリアンスパゲッティ」(750円)や、揚げたてのポークカツをのせた「カツカレー」(850円)、自家製ニンニク醤油で味付けした「カラアゲ定食」(950円)などが人気。地元の人たちに長年愛されています。

そんな「名城」の最大の特徴は、店の奥に併設されたビリヤード場。6台のテーブルが並び、食事を楽しむファミリーのすぐ隣でプレーする人たちの姿が見られる、なんとも珍しい光景です。
店主・三浦優子さん:
「喫茶店には喫茶店のお客様がありますし、ビリヤードにはビリヤードのお客様が。遊戯も飲食もしてくださる方もいます」
客:
「ここのテーブルはコンディションがいいです」
別の客:
「初心者でも常連の人が優しく教えてくれたり、すごくいい場所です」

台数も多く、ビギナーから愛好家まで幅広い人たちが訪れます。カフェのドリンクや食事を楽しみながらプレーできるのも人気の理由です。
■平均年齢80歳のビリヤード大会
月に1度、この店がひときわにぎわう日があります。集まっていたのは、多くのシニアの皆さん。
男性:
「ビリヤードをやる仲良しクラブです」

平均年齢は80歳。仕事を引退した仲間同士が、月に1度集まってビリヤードを楽しんでいます。その中には、ユニフォームに着替えた三浦さんの姿も。
三浦優子さん:
「ビリヤードのプロをさせていただいています、三浦優子と申します」
三浦さんは、喫茶店を切り盛りする一方、ビリヤードのプロとしても活躍。店では月に2回レッスンを開いていて、この日集まった人のほとんどが教室の生徒です。
生徒:
「分かりやすくて、ためになります」
別の生徒:
「8時間みっちり教えていただいて3000円。この料金で1日楽しめるのはすごいです」

女性のビリヤードプロとして活動しているのは、名古屋では三浦さんただ一人といいます。なぜ、喫茶店とビリヤード場を一緒に営んでいるのでしょうか。
三浦さん:
「先代の父がビリヤード好きで、まずはビリヤード場を開業しました。その後、母が『何かできることを』と喫茶店を併設し、今の形になったと聞いています」

55年前の開業当時、ビリヤードは大人の社交場として人気を集め、ピーク時には名古屋市内だけで100以上のビリヤード場があったといいます。今では数少なくなったその文化を、喫茶店とともに守り続けています。

