東京・中野区の「中野ブロードウェイ」で起きた合計2億円相当の高級腕時計窃盗事件で逮捕されたチリ人の男2人が、事件の2日前に現場を下見していたことが分かった。さらに、FNNは容疑者の1人が警視庁の捜査員に身柄を拘束される場面を捉えた映像も入手した。
大阪市内の民泊施設で逮捕
事件が起きたのは25日の正午前。
現場は東京・中野区の商業施設「中野ブロードウェイ」1階にある時計店だ。

店に侵入してきた2人組がショーケースをハンマーでたたき割り、中から高級腕時計4本、合計2億円相当を持ち去った。
2人組は犯行後、電動キックボードなどを使い、別々に逃走。
その後、現場から約300メートル離れた地点で合流した後、衣服やキックボードなどを放置し、中野駅方面に姿を消した。
そして、2日が経った27日夜に捜査は急展開を迎えた。

警視庁の捜査員が大阪市内の民泊施設にいた、いずれもチリ人のピニャ・グスマン・ジェレミー・パオロ容疑者(23)とマンサーノ・ケサダ・ボリス・アレクシス容疑者(33)を窃盗容疑で逮捕した。

ピニャ容疑者の身柄が拘束される瞬間を捉えた映像には、青い服を着てリュックを背負い、スーツケースを持ったピニャ容疑者に捜査員が声をかける様子が映っていた。

すると、ピニャ容疑者はかばんからパスポートのようなものを取り出し、捜査員に手渡した。
数分後、近くに黒い車が到着し、ピニャ容疑者はうつむきながら歩き、車に乗り込んだ。
21日にシドニー発の飛行機で日本に
警視庁によると、2人は8月21日にシドニー発の飛行機で日本に到着。
その後、東京・浅草にある民泊施設に宿泊し、事件2日前の23日昼過ぎに被害店舗を訪れたという。
目的は現場の下見とみられていて、パスポートを使用し電動キックボードを5分ほどレンタルしたという。

さらに、2日後の事件当日は午前11時11分にJR中野駅に到着。
約25分後に駅周辺で電動キックボードを借りたうえで2人で現場に向かい、犯行に及んだとみられている。
犯行から約1時間後、2人は浅草の民泊施設に戻るとすぐに出発し、その日のうちに大阪市に到着したとみられる。
腕時計「ほかの3本についてはわかりません」
2人が逮捕された際、2本の高級腕時計が押収されたが、被害品とみられる時計は1本のみで、残り3本の時計は所持していなかったという。

28日行われた民泊施設の家宅捜索でも、残る3本の腕時計は発見されなかったとみられる。

警視庁の調べに、ピニャ容疑者は「2人でやったことに間違いありません。盗んだのは1本のみで、ほかの3本についてはわかりません」と話し、容疑を一部否認しているという。

また、マンサーノ容疑者は「ピニャ容疑者は友だち。腕時計を売ってカネにして、そのカネを母国に持ち帰るつもりでした」と話していて、2人の関係を明かすとともに、容疑を認めているという。

一方で、見つかっていない3本の腕時計については、「逃走中に落とした」と供述しているという。

警視庁は、他に共犯者がいないかを調べるとともに、見つかっていない腕時計3本のありかを調べている。
(「イット!」8月28日放送より)

