最大震度7を観測した熊本地震は、発生から8月28日で1カ月です。被災地では今も2000人以上が、避難所生活を余儀なくされています。岩手県から出向き、救護活動に当たった医師に現地の状況を聞きました。
盛岡赤十字病院・大塚観喜医師
「岩手県は東日本大震災という大きい災害があって、全国の方々に支援いただいた背景もあるので、恩返しのようなことができないかという思い」
盛岡赤十字病院の外科医・大塚観喜さんは、8月12日から4日間、日本赤十字社の救護班の一員として、最大震度7を観測した熊本県の宇城市に入り、避難所で暮らす人の健康管理などに当たりました。
連日、厳しい暑さが続く被災地では、暑さの体調への影響は少なからず見られたといいます。
盛岡赤十字病院・大塚観喜医師
「酷暑が続いていることで体調を崩して、ご飯がちょっと食べられない方とか、歩いたり運動したりという気力が湧かない人もいた」
また、避難所では、同じ姿勢を取り続けることで血管に血の塊ができる「エコノミークラス症候群」など、避難生活の長期化によって体調を崩す人も多かったといいます。
盛岡赤十字病院・大塚観喜医師
「エコノミークラス症候群とか床ずれ、長期の避難所での生活による病気に対して処置させていただくことが多かった」
さらに、避難生活をきっかけに、生活習慣病が発症するケースもあるといいます。
盛岡赤十字病院・大塚観喜医師
「『頭が痛い気がする』と声をかけられて、実際血圧を測ったら180とか200とか高血圧の症状が出てくる。積もり積もった生活習慣病が今避難所の中で発症することが結構多い」
今回、大塚医師は被災者の症状を聞き取り、地元の医療機関や福祉関係者へつなげる役割を担いました。
ただ、今回の地震に限らず、災害発生後は医療機関の物資が不足し、十分な医療を受けられなくなるおそれがあることから、大塚医師は岩手県でも普段から健康管理を大切にしてほしいと呼びかけます。
盛岡赤十字病院・大塚観喜医師
「健康診断をしっかり受けて生活習慣病があれば予防して、かかりつけ医を作って治療することが、一番身近な災害時に自分を守る予防なのかなと思う」
