気象庁は8月27日、岩手山の噴火警戒レベルを約1年11カ月ぶりに「2」から「1」に引き下げました。登山や観光の関係者からは「待ちに待っていた」と安堵の声が上がっています。
気象庁は27日、火山活動が低下傾向にあるとして、岩手山の噴火警戒レベルを火口周辺の立ち入りを規制する「2」から「活火山であることに留意」を意味する「1」に引き下げました。
それを前に山の東側の登山道は7月1日から開放されていますが、約1年11か月ぶりの「1」への引き下げを登山の関係者は特別な思いで受け止めています。
滝沢市山岳協会の赤澤信一理事長は「待ちに待った岩手山が落ち着いてきて、まずは一安心」と話します。
赤澤さんは噴火警戒レベルが引き上げられて以降も、県などの許可を得た上で、登山道の整備や避難小屋の掃除を定期的に行っていました。
滝沢市山岳協会・赤澤信一理事長
「全然入っていないと(登山道が)分からない状態になるので、登山して喜んでもらえるよう一生懸命やっていた」
今回の引き下げに伴い、県などは山の西側についても規制緩和の検討を進めることにしていて、登山ファンの一人としてもその日を心待ちにしています。
滝沢市山岳協会・赤澤信一理事長
「(岩手山)は変化に富んだ登山道・コースになるので、色んな方から入って楽しんでもらいたい」
一方、八幡平市の観光協会でも胸をなで下ろしています。
八幡平市観光協会・海藤美香事務局次長
「(山に)入ることができない、見に行けないのがつらい時期だったが、今回突然だったがうれしい知らせとなった」
岩手山については警戒レベル引き上げ後も問い合わせが多く寄せられていたということで、今回の引き下げが観光にもたらす効果を期待しています。
八幡平市観光協会・海藤美香事務局次長
「どこからでも登れる岩手山。登山してみてとお薦めしますし、たくさんの人に訪れてほしい」
達増知事は28日の会見で、「火山活動が落ち着き大変良かった」と述べ、西側の規制緩和の時期は「利便性、安全性、必要性の中でバランスよく決めていく」と述べました。
