記録的な大雨から一夜明け、石川県内に発表されていた大雨警報や避難指示は午前までにすべて解除されました。県内は29日の昼前から再び大雨になる恐れがあり、引き続き警戒が必要です。
カメラマン:
「この集落の水はまだ引いていません。未だ水に浸かったままです」
27日、能登南部を中心に大きな被害をもたらした記録的大雨。28日午前までに大雨警報や避難指示はすべて解除されましたが、被害の爪痕は甚大です。
「まさかこんなんなると思わんし…」と話すのは、2024年の能登半島地震で被害を受け、今回の大雨で二重被災となった地域の男性です。
二重被災にあった男性:
「震災の影響もまだ残っている」
ーーどうなったんですか?
「壁がボンと倒れて崩れて」
ーー今回は?
「ここまでちょっとかき出したんやけど…またか、何でうちかという気持ちはありましたね」
今回の大雨では、羽咋市で転倒した1人が足を骨折したほか、1人が軽傷、小松市の1人が軽傷と、合わせて3人のけが人が確認されています。
リポート:
「倒木の撤去作業が始まろうとしています。通行再開の目途は立っていません」
倒木などの影響で、国道や県道あわせて10カ所が通行止めとなっています。
宝達志水町では孤立集落に支援物資を運ぶため、県の消防ヘリが出動準備を行っていました。
隊員:
「一応、今、3つの集落分」
リポート:
「災害で孤立した集落に支援物資が送られようとしています」
28日午後5時時点で、宝達志水町の4つの地区で孤立状態が続いています。このうち宝達志水町の向瀬地区は住民全員が無事だったものの、土砂崩れによって地域で大切にされてきた神社が崩壊してしまいました。
住民の男性:
「だってこれ明治の始めに建ててみんなで守ってきた、結構立派な神社だったんですけど…なんちゅうことや」
リポート:
「羽咋市立開町です。27日、この辺りの地域では一面冠水の被害を受けました。道路には未だ多くの土砂が残されています。そして28日は朝から住民やボランティアなどによる泥のかき出し作業が行われています」
県内ではこれまでに160棟以上で床上・床下浸水の被害が確認されていて、各地で泥のかき出し作業が行われました。
住民:
「この辺りまで来ています。家の復旧をへこたれず前向きにやっていきたいと思っています」
27日に氾濫した羽咋市の酒井川周辺では、住民やボランティアが土のうで川からあふれた水をせき止めていました。
小学生:
「28日はあっち側にお墓があるから、お墓が水没しないように白い色の袋をかぶせて、あそこにいかないようにしています。」
こちらの小学生は夏休みで祖父母の家に遊びに来ていたところ、被害にあったそうです。
小学生:
「こんなんじゃなくて、もっと川遊びとかしたかったけど、こんな災害になったらできないから、残念だと思いました」
住宅の再建に向けた動きも。羽咋市では28日午後から罹災証明の受付を開始しました。
住民:
「公費解体したところの石やら砂が全部流れてきて、何しろ罹災証明をもらわないと動かれないかなと思って」
「千葉の豪雨の映像を見ていてすごい大変だなと思っていたのが自分にも降りかかってきて、いろんな人に手伝ってもらいながら頑張っていこうかなと」
農地への被害も甚大です。
農家の女性:
「あら、ひでぇがになった。すぐそこが田んぼ、うちの田んぼなんです」
ーーどこまでがお母さんの田んぼ?
「あら、境が分からん。水一面やからね」
コメの収穫時期は目前でした。
農家の男性:
「水面から浮いてるけども、これも多分ダメになってしまうやろ。収入にならんやろ」
こうした中、28日午後、山野知事は浸水被害にあったJAや田んぼなどを視察。
農家:
「みんな農家が今後の経営、特に専業農家が心配している状況です」
農家などから現在の状況や要望を聞き取っていました。
