地震発生時には、揺れによる直接的な被害に加え、電気やガスが復旧した際に損傷した配線器具による通電火災やガス供給器具からの引火などが発生する懸念がある。
NITE=製品評価技術基盤機構は、9月1日の「防災の日」を前に震災後の「二次被害」を防ぐための注意喚起を行った。
NITEによると、2021年から2025年までの5年間で、配線器具の事故は166件、ガス供給器具の事故は156件の発生が報告されている。
そのうち、配線器具の事故はほこりの付着や電源プラグの接触不良など「使い方や設置状況が関係するもの」がおよそ半分を占めている。また、ガス供給器具の事故は「誤使用や不注意によるもの」が約6割となっていて日ごろ使用する上で気を付ける必要がある。
2025年3月には、ガス栓への接続が不完全な状態で使用されたことから、ガスこんろを使用中にガス栓付近から発火した事故も発生している。
7月の熊本地震では、イオンモール熊本で爆発事故が起き、原因は調査中だが、ガスが理由である可能性が高まっている。
NITEは、電気・ガスの事故を防ぐために日頃から気を付けるポイントとして以下を挙げている。
・電源プラグ及び電源タップは小まめに掃除し、水分がかからないようにする。
・電源プラグが変形していないか確認する。
・電源コードを引っ張る、机や椅子の脚で踏むなど、無理な力が加わっていないか確認する。
・ガスコードのソケットは、ゴミなどが付着していないことを確認し、カチッという音がするまでしっかりと差し込んだ上で簡単に外れないことを確認する。
・ガス栓を開けるときは、ガス栓からガス機器までしっかりと接続されていることを確認する。
・「家具を固定する」「暖房器具の周囲に可燃物を置かない」「感震ブレーカーを取り付ける」など、地震発生時に製品事故が生じないように備える。
また、地震発生時に気を付けるポイントとして以下を挙げている。
・揺れが収まったら、ガス機器の火を消す。自宅から避難する際に余裕があればガスの元栓を閉める。
・揺れが収まったら、電気製品の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜く。避難する場合は、ブレーカーを切る。
また、復旧時に気を付けるポイントとしては以下を挙げている。
・ブレーカーが切れていることを確認する。
・製品が損傷したり水没したりしていないか、動作に異常がないかを慎重に確認する。

