大雨被害が相次ぐ一方、梅雨明け後に雨がほとんど降らずダムの貯水率が低下している地域もある。猛暑の影響もあるのか農作物に異変が見られ、佐賀県では生育不良でトウモロコシ1万本を廃棄する被害が生じている。
8月の雨量が平年の9.9%の地域も
佐賀県渇水対策連絡会の横尾秀憲会長は「例年より早く梅雨明けしたその後、雨がほとんど降っていないという状況」と少雨の現状に懸念を示した。

佐賀県の報告によると、筑後川流域の今年(2026年)8月の雨量は23ミリで、平年の9.9%にとどまっている(8月21日時点)。
主要ダムの貯水率55.4%に低下
ダムの貯水率も低下している。
県の東部で利用されている筑後川水系の主要な6つのダムの貯水率は55.4%。

また、県が管理する13のダムの貯水率は68%と平年よりも19ポイント低く、国営の嘉瀬川ダムも59.5%となっている。
トウモロコシに異変 1万本を廃棄
少雨に加えて猛暑の影響もあるのか、佐賀・みやき町の農場では収穫の時期を迎えたトウモロコシに異変が生じている。実が入っておらず生育不良をおこしているのだ。

21アールの畑には約1万本のトウモロコシが植えられているが、すべて廃棄。その被害額は約200万円にのぼるという。

そのほか、県西部の中山間地の一部では水稲の葉の枯れ、県の東部や西部ではブロッコリーやキャベツといった露地野菜の葉が縮れ黄色に変色するなど農作物に影響が出ている。

また農業用水は、現時点で不足状態とまではいかないが影響が出始めているという。

このまま少雨が続けば農業への影響は避けられない。佐賀県内ではダムの貯水率が低下していることから、県は節水を呼びかけている。

