黒い体に赤い首が特長の特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」が北陸で初めて、福井・おおい町で発見された。サクラやウメの木の内部に入り込み枯らす可能性があるため、日本海側最大級のウメ産地である福井県は警戒を強めている。
1年から数年で木が枯死することも
クビアカツヤカミキリは、ツヤのある黒い体に首の部分が赤いのが特徴の害虫で、体長は2cmから4cm、中国などに生息し、海外からの貨物に紛れて日本に入ったと考えられている。
サクラやウメなどバラ科の樹木に産卵し、幼虫が木の内部を食い荒らすことで、樹木が弱ったり枯れたりする被害をもたらす。
県が8月20日に開いた緊急の対策会議では「1年から数年で木が枯死してしまうこともある」と報告があった。農作物への直接的な影響も考えられ「これまでにないタイプのリスクだ」という認識が共有された。
県農林水産部の大石秀昭部長は「県内はウメの一大産地を抱えている。何としてもこの産地を守らなければならない」と述べ「発生初期段階での対応が極めて重要」と強調した。
8月24日から2週間かけて、若狭町を中心とした県内のウメ産地で、すべてのウメの木を調査することが決定した。
「そろそろ来るんじゃないかと…」農家が抱える不安
若狭町のウメ農家を訪ねると「とうとう来たか。何年か前から、そろそろ来るんじゃないかと聞いてたんで」と話す。
全国的に報道されていることもあり、心配は大きく「防除の方法があれば早めに周知して欲しい」と訴えた。
幼虫の存在を示す痕跡として、木くずと糞が混じった状態で木の幹に付着する「フラス」がある。成虫1匹が発見されたおおい町内では、サクラ9本・ウメ13本でこのフラスが確認されている。
県内でこれが初期段階なのか、すでに拡大しているのかは現時点では判明していない。

県はホームページを立ち上げ、県民に対して発見した際の報告と注意を呼びかけている。
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