鹿児島市が整備を目指すサッカースタジアムについて、市当局は県立鴨池庭球場で計画を進める方針を明らかにした。整備費の差は約78億円。市長が自ら各会派を訪れて説明するという「極めて珍しい展開」が、この決定の重みを物語っている。
下鶴市長が異例の直接説明
市議会の常任委員会が始まる直前、下鶴市長は各会派の代表者のもとを自ら訪れ、サッカースタジアムの候補地選定結果を報告した。市長が自ら説明に回るのは「極めて珍しい展開」とされており、今回の決定がいかに重要な判断であるかが伝わってくる。
その後に開かれた市議会常任委員会では、2カ所の候補地のうち県立鴨池庭球場で計画を進める方針が正式に報告された。
鹿児島市観光交流局・児玉博史次長「県立鴨池庭球場敷地を候補地として検討を進め、鹿児島サンロイヤル敷地は検討対象から除外する」
整備費は78億円の差、供用開始も2年早く
鹿児島市がスタジアムの候補地として挙げていたのは、市内与次郎にある県立鴨池庭球場と鹿児島サンロイヤルホテルの2カ所だ。
公表された概算整備費は、庭球場が215億円、サンロイヤルホテルが293億円と、約78億円の差がある。供用開始時期についても、庭球場が2036年、サンロイヤルホテルが2038年と想定されており、2年の開きがある。
市は庭球場を選んだ理由として、整備費を抑えられること、そして供用開始時期が約2年早いことなどを挙げた。

商業施設との複合化は行わない方針
今回の方針では、これまで目指してきた商業施設を組み合わせる「複合化」は、敷地の確保が難しいことから検討しないことも明らかにされた。スタジアム単体での整備を軸に計画が進む見通しだ。

鴨池エリアに新たなサッカースタジアムが誕生すれば、地域のスポーツ環境や周辺のにぎわいに変化をもたらすことが期待される。今後の具体的な整備スケジュールなどの詳細が注目される。
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