読書離れが進む中、図書館が今、本を読むだけではなく、人が集まる場所へと在り方に変化が生まれています。
市民の生活と心を支える新しい図書館のカタチです。

東京・西東京市にある図書館「まちライブラリー@MUFG PARK」は、思い思いのスタイルで本を読めるだけでなく、食べ物などを持参して勉強をしたり、友達とゲームをしたり人々の交流の中心となっている、いわゆる「ハブ施設」としての役割を担っています。

文化庁の調査によりますと、1カ月に本を1冊も読まない人が6割を超える中、この図書館ではたくさんの市民でにぎわっていました。

実は、この図書館にある約1万冊の蔵書は、すべて市民や有志が寄付したもの。
本を開くと寄贈した人のメッセージカードが付いていて、本に込められた思いなどを知ることができます。

カードを開くと、「寄付した人から」のメッセージと、その隣には「読者」がメッセージを書けるようになっています。

寄付された本について利用者からは「私は本に助けられてきた人間なので、そうした人がいっぱいいるんだろうなと。みんなの気持ちがつながっていくのが面白いなって」といった声が聞かれました。

思い出の本を寄付した親子:
いっぱい読んでいるうちに(娘が)破いてしまった本もある。それも一つの思い出かなって。他のお子さんとお母さんとの会話になればいいなと思って。

本との思い出が宿るまちライブラリーについて、担当者の藤井由紀代さんは「この本を借りたいということではなく、この場所に来たからこそ出合える本がある。ここが故郷じゃないですけど、自分にとって大事な場所になっていく」と話します。

その思いは、通う人たちの心にも届いていました。

1冊の本から広がる心の居場所。
新しい「図書館のカタチ」が人々の思いをつないでいきます。