学校などの教育現場では近年、働き方改革が進められています。実際に現場ではどのような形で改革が進められているのか?夏休み中の教師に話を聞き現状を取材してきました。
(松島直輝アナウンサー)
「真庭市の山あいに位置する落合中学校。近年、教育現場では教員の働き方改革が叫ばれていますが、現在どのように働き方改革が進んでいるのか、実際に落合中学校に勤務する先生にお話を聞いていきます」
落合中学校2年2組の教壇に立つのは、大原奨平教諭(35)です。常に子供たちの目線に立って授業を行うことを心がけています。
(生徒は…)
「熱血的に指導してくれて一人一人の個性を分かってくれて、要点や大事なところを指摘してくれて自分の直すべきところがわかるすごく良い先生」
「ハンドボール部で顧問が大原先生。試合などでシュートが決まった時は「ナイスシュート」とすごく褒めてくれて、自分ももう少し頑張ろうと勇気を与えてくれる存在」
大原さんが教師になったのは14年前。当時は、家を出るのが午前6時、帰宅時間は、午後9時を過ぎるのが当たり前だったと振り返ります。
(落合中学校 大原奨平教諭)
「当時はワークライフバランスの意識がなかったが、正直しんどかった」
教員の長時間労働を巡っては、2000年代半ばごろから社会問題となり教育現場での働き方改革の推進が叫ばれるようになりました。大原さんは、近年の働き方改革による労働環境の変化を感じています。
(落合中学校 大原奨平教諭)
「(最近は)午後6時前に学校を出られる日がほとんどなので昔から比べると働きやすく、帰ってからも家族と過ごす時間が取れる日が多いので(以前と)だいぶ違うと感じる」
自身も小学1年と4年の2人の息子を持つ大原さん。息子たちと向き合う時間も増えたといいます。
(落合中学校 大原奨平教諭)
「本当によく遊んでいる。一緒に川に入ったり、釣りに行ったり、虫取りに行ったり。子供たちの遊びに付き合うことができている」
Q:労働環境で変わったところは?
(落合中学校 大原奨平教諭)
「部活動が時間短縮されたのと「地域移行」」
部活動の地域移行は、教員の長時間労働の解消などを目的に国が進めている施策です。落合中学校のある真庭市は、岡山県の中でも部活動の地域移行を積極的に進めている自治体の一つです。
(落合中学校 浅野秀朋校長)
「週末の部活動が地域認定クラブ等で教員の手から離れている。(先生たちから)「体も楽になったし負担も少なくなった」という声を聞いている」
夏休み中のこの日。ハンドボール部の顧問を務めている大原さんは高校生との合同練習に参加していました。以前は、顧問として平日、休日問わず生徒たちと関わってきましたが、部活動の地域移行によって負担は確実に減っているといいます。
Q:部活の練習時間は減った?
(落合中学校 大原奨平教諭)
「減っている。活動時間は2時間ほどで短縮傾向。1日練習もほとんどない」
大原先生が部活動に関わるのは平日のみ。夏休み中も自由に使える時間が増えています。
(落合中学校 大原奨平教諭)
「(夏休み中の)業務は午後4時45分までなので帰ることもあるし、早く帰れる日は年休を使い早く帰ることも多い。リフレッシュしたり、そういう時間がすごく取れる」
教育現場でも進む働き方改革。これまで長時間労働が常態化していた労働環境も徐々に変わってきているようです。真庭市は部活動の地域移行を積極的に進めていますが、岡山県全域でみると受け皿となる民間クラブや専門指導者の確保、移動手段や費用などの課題から地域によって進捗にばらつきがあるのも事実です。
教員の負担が減る一方でそのしわ寄せが別の所に移ってしまうだけでは抜本的な解決策にはなりません。地域全体で持続可能な取り組みになるよう、考えていく必要があります。
