福岡県議会で蔵内議長への辞職勧告決議案を緊急動議で採決中止とした自民党県議団。

会派でただ1人、動議に反対した江藤県議が、この日の密室での一幕を語りました。

17日の福岡県議会の臨時議会。

◆吉松源昭 県議
「県議会のトップである議長がとった行動の数々は、その職責にふさわしいと到底言えるものではありません」

◆林泰輔 県議
「動議!動議!」

蔵内議長への辞職勧告決議案が、自民党の若手県議による緊急動議で採決中止になりました。

自民党県議団は、動議の採決に賛成するよう義務付ける党議拘束をかけていました。

◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「今までかけたことないのに…党議拘束とか。24年間いるけど」

自民会派の中でただ1人、動議に反対した江藤県議です。

副議長に就任する際、500万円を幹部に支払ったことなどを証言しています。

自民会派では当初、当選2回の若手県議が臨時議会で辞職勧告に賛成する討論を行う意思を表明していました。

江藤県議によると、若手を中心に10人以上の賛成者がいたといいます。

Q辞職勧告決議案に賛成の人は
◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「けっこういたと思う。1期(当選1回)の半分、2期が全部とか、3期の一部とか、4期もいたと思う。(全員で)10人はいたかな、下手したら、14~15人以上いた感覚」

福岡県議会で自民党県議団は過半数を割っています。

仮に15人ほどが決議案に賛成した場合、可決される見通しが高まります。

この時、若手からは「蔵内議長本人から進退を聞きたい」という要望があがっていて、上層部は蔵内議長を説得。

臨時議会の直前に開いたこの日3回目の会派総会で、蔵内議長が初めて議長職の辞任を明言しました。

◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「政治倫理条例を通すこと、第三者委員会を立ち上げ機能すること。『これがあれば私はしかるべき時に辞任をいたします』と言った」

Q.お詫びとかは?
◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「それは聞いてない」

そしてその後、1期生が表明していた緊急動議について上層部から党議拘束の指示があったと言います。

臨時議会開会まで10分を切っていました。

◆板橋聡 副議長
「採決を中止することの動議は可決されました」

そして、議会後に開かれたこの日4回目となる自民会派の総会では、40人近い県議たちが集まる中、こんな一幕があったといいます。

◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「松尾統章さんが手を挙げられて、テープの話。音声の件『何で公表したのか』と」

江藤県議は、現金を渡した幹部の1人として松尾県議の名前を挙げていて、当時は県議団会長だった松尾県議からかかってきた電話について「圧力を感じた」とやり取りの音声を公開していました。

◆松尾県議(電話の声)
「俺は絶対もらっていないと。これは本当、俺は言えるもん。水掛け論と言っても俺だってメンツがある、地元でね」

◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「公表したのが何でかといったら『説明するより公表した方が分かりやすいから』とはっきり言った」

金銭授受の告発について、事実無根の例え話で、『見せしめのように責め立てられた』とも話します。

◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「『言いっ放しで言った者勝ちなのか』ということは言っていた。『例えばの話やけど、隠し子がおる。そんなこともバラしていいの』と。いや、大丈夫です、言ってください。私、いませんからと言った。それをして何になる?見せしめみたいな話だけであって」

このやりとりについて、松尾県議は…。

◆自民党県議団 松尾統章 県議
「僕は、今回のようなやりとりがその都度、公になるような状況では、率直な意見交換が難しくなるのでは、といった思いを伝えたつもりです。別につるし上げるつもりも全くなかったし」

松尾県議は江藤県議の受け止めを知り、20日に電話で謝罪したということです。

臨時議会を巡って、密室で繰り広げられた蔵内議長の辞任表明や緊急動議への党議拘束、そして、つるし上げとも言われかねない松尾県議と江藤県議とのやりとり…。

自民会派内ではこんな声を漏らす県議も出ているといいます。

◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「『自民党県議団は嫌』という話は入ってきている」
Q.自民会派内から
◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「そうそう。やっぱり『密室は嫌だ』と」

その上で、自民党県議団の分裂も示唆しました。

◆自民党県議団 江藤秀之 県議
「自民党で別に作ってもいいわけだから、第2会派を。昔、『自民党県議団』と『自民党議員団』があったけど、そんな感じがある人たちもおるかもしれない」

テレビ西日本
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