約6年半ぶりの運航となった富山と台北を結ぶ国際定期便ですが、復活の舞台裏にはどのような駆け引きがあったのでしょうか。
交渉を担った立役者に聞きました。
富山-台北便が就航したのは、14年前の2012年4月。
当初は週2往復での運航でした。
以降、富山空港の国際線の利用者は右肩上がりに増加し、台北便が占める割合は約4割に上るなど、エース路線へと成長していきました。
しかし転機となったのは、2020年、新型コロナウイルスの感染拡大。
定期便は運休となり、感染症の収束後も「機材繰りが厳しい」として、6年半もの間、運航再開が見送られてきました。
*日台親善協会 会長 県日台友好議員連盟 中川忠昭会長
「これまでコロナがあって6年半休止していたが、コロナが解けて何回も動いたことがあった」
県内の日台親善協会の会長も務める友好議員連盟の中川忠昭会長です。
去年11月には、県の幹部などと台北のチャイナエアライン本社を訪れ、要望を行った、定期便再開の立役者の一人です。
交渉の場では、台北便の富山からの利用率の低さがネックになったと明かします。
*日台親善協会 会長 県日台友好議員連盟 中川忠昭会長
「以前定期便で(富山からの予約枠が)3割あった180人乗りで55人くらいの枠。その搭乗率が6割くらいだった。それを「もっと上げてくれ」とよく言われた。15人くらい増えればそれでいい話だが、ものすごく固執される。今回もそういうことが話題になった。とにかく飛ばしてくれと再開してくれとそうすればあなた方が心配することに我々も努力するからお願いしますと強く言ってきた。チャイナエアラインも真剣に考えてくれて答えも、前向きに実現するよう考えたいと言っていたので期待していた」
その後、県の粘り強い交渉もあり今年6月、運航再開が発表されました。
一方、運休前は週4往復の運航でしたが、今回は半分の週2往復の運航にとどまっています。
4往復の復活に向け問われるのが利用実績。
中川会長がポイントにあげるのは、ビジネス需要の掘り起こしです。
そのためには、ハブ空港として機能する台湾桃園国際空港での乗り継ぎ便のアクセスを向上させるべきだと指摘します。
*日台親善協会 会長 県日台友好議員連盟 中川忠昭会長
「昔は韓国インチョンへの定期便があった。富山空港から乗り継いで東南アジアや欧州へ行く人が結構多かった。台湾の桃園空港でPRしたら間違いなく乗ると思う。成田、関空から海外へ行くパターンや羽田も結構飛んでいるが、それよりも台北へ行って海外へ行った方がいい。そういう事をやっていかないとなかなか増えないと思う」
新田知事は、台北便の利用促進事業に取り組む方針を示しています。
*新田知事
「9月補正予算で台北便のプロモーション策も盛り込めればと考えている」
中川会長は、先月から発行手数料が引き下げられたパスポート取得への助成や、台北便利用者への家族割引の実施など、大胆な投資が必要ではないかとしています。
*日台親善協会 会長 県日台友好議員連盟 中川忠昭会長
「せっかく富山空港の愛称を「富山高山すし空港」とつけたのに路線がなかったら空港じゃない。投資、県としても経済効果があるわけだからどんどん投資してもらいたいと働きかけをしていきたい」
