千葉県で発生した豪雨では、道路の冠水で、車の立ち往生が相次ぎ、水没した車両に閉じ込められた人が命を落とすケースもみられた。車の水没を防ぐための取り組みと、命を守る備えを取材した。
千葉豪雨 車が水没…命を落とす人も
8月13日夕方から翌14日にかけて千葉県で発生した豪雨。
各地で道路が冠水し車の立ち往生が発生。
アンダーパスで車が水没し、車内に閉じ込められた人が命を落としたケースもあった。
大雨時はアンダーパスに進入しない
長野県内でも起こり得る道路の冠水。
ゲリラ豪雨や大雨の時の運転について、JAF・日本自動車連盟長野支部に注意点を聞いた。
JAF認定セーフティアドバイザー・河路琴葉さん:
「あらかじめハザードマップを確認しておきましょう。また普段運転する場所で浸水しやすい場所を確認することも大切。走行中に大雨が降ってしまった際には、アンダーパスや高架下、谷になっている箇所には進入しないようにしましょう」
10cmの冠水で「エアー遮断機」
被害を減らすための対策も進められている。
(記者リポート)
「こちらのアンダーパスの入り口付近には電光掲示板だけでなくある箱が置かれています」
まつもと空港の下を通るアンダーパス。
10センチの冠水を確認すると、箱から赤い布が出てきて、「通行止め」の文字が。「エアー遮断機」だ。
長野県松本建設事務所 維持管理課・斉藤陽一さん:
「今までは電光掲示板で知らせていたがそれでは物理的に分かりづらいため、視覚的に分かりやすくなり、通行止めになることが分からない人もいるので分かりやすくなり、未然に防げるように」
通行止めでも4台が進入し、水没
このアンダーパスでは2024年8月の大雨の際、通行止めとなっていたにもかかわらず、4台の車両が進入して水没した。
排水ポンプは作動していたが、排水能力を上回る雨が降ったということだ。
これを受けて、道路を管理する長野県松本建設事務所は2025年5月、東西の入り口付近にエアー遮断機を1基ずつ設置した。
アンダーパスは、排水設備があっても冠水する恐れがあるとしている。
長野県松本建設事務所 維持管理課・斉藤陽一さん:
「冠水、大雨の時は十分注意して、通行止めになっている時は進入せず、う回することをお願いしたい」
「水没したら?」JAFに聞いた
万が一、車が水没してしまった場合はどうすればいいのか。
JAF認定セーフティアドバイザー・河路琴葉さん:
「まずは、慌てずに自動車を止め、エンジンを切ります。(次は)ドアを開けます。ドアが開かなければ窓を開けます。窓が開かなければ緊急脱出用ハンマーで窓を割って脱出しましょう」
こちらは、水没した車から脱出する実験映像。
一定の高さまで浸水すると、水圧によりドアが開かなくなる。
その際に有効なのが脱出用ハンマーだ。
「脱出用ハンマー」を運転席近くに
脱出用ハンマーは、片手で持てるものだが、簡単に窓を割ることができる。
万が一に備え、運転席の近くに置いておくとよいということだ。
JAF認定セーフティアドバイザー・河路琴葉さん:
「命を守るために、まずは事前の備えや冠水した箇所を通行しないことが重要です。万が一、車が水没してしまったら慌てずに行動しましょう。緊急脱出用ハンマーを運転席から手の届く場所に置いておきましょう」

