今年の秋から冬にかけて、観測史上最大級のスーパーエルニーニョが日本の天候を大きく左右しそうです。南米ペルー沖の海面水温は基準値より約4度も高くなる見込みで、1997〜98年の記録を上回る可能性が浮上しています。残暑や台風多発、暖冬という予測の一方で、「暖冬なのにドカ雪」という落とし穴にも注意が必要です。
エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海面水温が平年より高くなる現象です。今年はその中でも特に強い「スーパーエルニーニョ」が予想されており、秋には基準値より約4度の高温となる可能性が出てきています。これは、これまで最強とされてきた1997〜98年の記録を上回る数値です。
台風の発生数にも、その影響はすでに表れています。平年ではこの時期の台風発生数は約10個ですが、今年はすでに18号が発生しており、今後もさらに増える可能性があります。秋にかけては残暑が続き、台風による大雨への警戒が必要な状況です。
スーパーエルニーニョが発生した1997〜98年の冬は山地でも積雪が少なく、スキー場のオープン延期が相次ぎました。市街地では積雪がほとんど見られない異例の冬となり、春の訪れも例年より早まりました。今年の冬も、同様の記録的暖冬になる可能性があります。
ただし、暖冬だからといって安心はできません。地球温暖化の影響で、冬の日本海の海面水温はこの100年で2度前後上昇しており、近年はその上昇率が特に顕著です。海面水温が高いと、上空に寒気が流れ込んだ際に雪雲が大量の水蒸気を補給して急発達し、いわゆる“ドカ雪”になりやすくなるのです。
実際、同じくスーパーエルニーニョが起きた2016年の冬は、県内の平均気温が平年を1度以上、上回る暖冬でした。しかし1月には寒気が一時的に南下し、福井市で1日に36センチ、南越前町今城では50センチもの降雪を記録しています。
スーパーエルニーニョの影響は、秋の台風大雨と冬の“ドカ雪”という極端な天候として現れる可能性があります。暖冬傾向でも条件がそろえば大雪になる可能性もあり、今年の冬はこれまでとは違う備えが求められそうです。
最新の気象情報をこまめに確認するようにしてください。
