帝国データバンク富山支店によりますと、ペットフードやペット用品の販売を手がけていた富山県小矢部市の会社「Band」が、破産手続き開始決定を受けました。負債総額は約1億500万円にのぼります。

家電通販からペット事業へ転身するも競争力欠く
Band(小矢部市水牧218)は、8月5日に富山地裁高岡支部へ自己破産を申請し、翌6日に破産手続き開始決定を受けました。
帝国データバンク富山支店によりますと、同社は2017年9月に創業。当初は家庭用電気製品のインターネット通信販売を事業の柱としていましたが、競合他社の激化に加え、商品の仕入れが思うように進まなかったことから、ペットフードおよびペット用品の販売とブリーダー事業へと軸足を移したといいます。
ペットフードは素材を厳選した高価格帯の商品を専門商社から仕入れ、北陸地方の個人やペットショップを主な顧客としてインターネット経由で販売していました。2024年6月に法人化され、法人化後初年度となる2025年5月期には年売上高約7100万円を計上していたということです。
年商を上回る借入金が重荷に、事業継続を断念

しかし、ペットフード市場への参入が遅れるなどして、仕入・販売の両面で競争力を欠いた状態が続き、2025年5月期になっても、営業段階から欠損を余儀なくされており、収益性の改善見通しが立たないままとなっていました。
そうした状況の中で、年商を上回る規模の借入金が経営を圧迫し続け、最終的に事業継続を断念。今回の自己破産申請に至りました。負債総額は約1億500万円で、うち金融債務が1億円を占めているといい、ほとんどの債務が金融機関であり、取引先や顧客への影響は限定的とみられています。
小矢部市を拠点に北陸地方のペット関連市場に参入を試みたBandの経営破綻は、後発事業者が高価格帯商品で差別化を図ろうとしても、仕入れや販路の競争力なしには収益化が難しいという現実を改めて示した格好です。
(富山テレビ放送)

