2027年秋に宮崎県で開催される国スポ・障スポに向け、各地でアスリートたちが汗を流している。「水中の格闘技」と称される水球。宮崎県代表の女子チームでキャプテンを務めるのが、黒岩鈴可選手だ。黒岩選手は神奈川県出身の26歳で、結婚を機に移住した宮崎で再び競技と向き合い、2児の母として、そして一人のアスリートとして挑戦を続けている。
男子選手に混ざって実力を磨く
週末、黒岩選手は宮崎工業高校水球部の練習に加わっていた。

県内には女子選手がほとんどいないため、男子選手に混ざってトレーニングをしている。

水球は1チーム7人で競う競技で、水深2メートル以上の専用プールで常に泳ぎ続けるスタミナが求められる。

黒岩選手は守備の要であるセンターバックを担当し、身長は157センチ。

体格差のある男子選手との練習について、黒岩選手は「泳ぎも速いし、体も大きいし、力もある。男子と練習させてもらっていることは、国スポに向けてすごくいい練習になっている」と手応えを話す。
共に練習する高校生たちも黒岩選手の存在を心強く感じている。

宮崎工業水球部 花井うらら選手:
女子が高校生の中で一人なので、黒岩選手が来てくれて女子の面でもプレーを教えてくれて、とても心強いです。

宮崎工業水球部 瀬口奏太選手:
コミュニケーションがうまくて、どういうプレーをした方がいいか言ってくれるので、とても尊敬しています。
インカレ3連覇の経歴
黒岩選手は、名門・日本体育大学水球部の出身だ。在学中には全日本学生選手権で3連覇を達成するなど、輝かしい実績を持つ。

宮崎との縁は、大学時代の同級生で宮崎工業高校出身の夫・哲大さんとの結婚だった。水球を続けるか決め兼ねていた黒岩選手だったが…
黒岩鈴可選手:
縁があって、関係者から宮崎国スポの選手で出ないか、宮崎選抜の選手で出ないかという話をもらって、そこから私もやっぱり水球が好きなので、選手として続けようと思って今に至ります。
家族の支えと恩返し
現在の黒岩選手を支える最大の原動力は、2人の子供たちの存在だ。

黒岩鈴可選手:
最近は上の子が、たぶん私が練習に行くのがわかってきて、「ママはフェイク、シュートしに行くの?」とか、「応援に行きたい」とか言うようになってきて、それを言ってくれるだけでも頑張ろうと思う。子供たちにも輝くママの姿を見てもらいたい。
2児の母、そしてチームを牽引するキャプテンとして、宮崎国スポで頂点をめざす。

黒岩鈴可選手:
私にとって宮崎国スポ・障スポは、水球を続けるきっかけをくれた宮崎に最高の結果で恩返しをする大会です。
宮崎国スポの水球は、2027年9月12日~15日、宮崎市のパーソルアクアパーク宮崎で開催予定だ。パワフルな黒岩選手から目が離せない。
(テレビ宮崎)
