夏の風物詩「花火大会」がピンチを迎えています。資金難にあえぐ自治体が増え、中止や規模の縮小が相次ぐ中、新たな支援を模索する動きも始まっています。

■物価高で資金難に…花火大会の“危機”

山に囲まれた夜空を華やかに彩る花火。愛知の新城納涼花火大会は今年で57回目、およそ2000発の花火があがる、地元で愛されてきた花火大会です。

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しかし…。

新城市観光協会の横山さん:
「花火代は毎年5%以上上がっていて、人件費も1.2倍とか1.3倍ぐらい上がっている」

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会場の設備や警備など様々なコストがかさみ、運営費は去年に比べ50万円、7年前と比べると100万円も値上がりしているということです。

一番大きい10号の花火も、4年前は1発7万円あまりでしたが、今年は11万円近くに値上がりしていました。

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新城市観光協会の横山さん:
「費用をいかに確保していくか。あとは協力してくれる人ですよね、スタッフもかなり必要になっております」

こうした資金難は、全国共通の課題です。過去5年以内に「資金難」などにより花火大会を中止・縮小した自治体は、全国で111に上ります。

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東海3県では、岐阜県笠松町が2024年、花火の規模を縮小しシャボン玉を使ったイベントを開催。今年も花火はフィナーレに3分ほどと、小規模な打ち上げとなっています。

全国の自治体の9割が「花火大会の運営に課題を抱えている」というデータもあります。

■”日本の風物詩”を守れ!企業も支援

花火大会を企業側から支援する動きが出ています。

キリンビールが2024年から始めた「晴れ風ACTION」。売り上げの一部を活用し、花見など日本の風物詩を守る取り組みで、これまでに230を超える自治体を支援してきました。

キリンビールマーケティング部の高田さん:
「ビールがずっと桜や花火などの場で楽しまれてきた中で、桜や花火大会が自治体の資金不足などで危機にあることを、すごく大きな課題感として持っておりました」

新城市観光協会の横山さん:
「キリンさんの方から協賛いただけるということで、今年はビジョンを設置して」

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新城納涼花火大会でも、この寄付金を活用しこれまで設置できなかったビジョンを置いたほか、出店者を増やす費用などに活用しました。

新城市観光協会の横山さん:
「100回までは続けていきたいと思っております。お盆の伝統で続けてきた花火大会ですので、子供たちに引き継いでいきたいと思っております」

■未来のために…見るだけでなく”支える”

新たな方法で花火大会を支えている所もあります。

名古屋市守山区の志段味納涼夏まつり。リストバンドを巻いた客たちが入っていくのは、今年から設置された有料の観覧エリアです。

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志段味商工振興会の市川会長:
「クラウドファンディングを昨年から導入しました」

実行委員会はクラウドファンディングを導入。目標額70万円を超える138万円が集まりました。

リターンとして、3000円から5万円の支援額に応じて、より見やすい場所から花火を楽しめる仕組みになっています。

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寄付した人:
「せっかく地元のお祭りなので、なくなっちゃうと困るから支援したい」
「安全のためにも警備の方などの人数が必要だと思うので、こういったことを利用して継続してくれたらうれしい」

志段味商工振興会の市川会長:
「地元の人が、見るだけ・参加するだけじゃなくて一緒に作り上げる、そうすると今後も未来にこの祭りが続けられるんじゃないかなと」

地域の伝統は、「見る」だけではなく「支える」。各地で試行錯誤が行われています。

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