かわいい鬼の絵で知られる画家の瀧下 和之さん。今回の地震で震度6強を観測した美里町在住です。アトリエが被災して、作品の制作が中断したものの、地域で支援活動に当たっています。

8月2日、美里町の堅志田地区を訪ねました。画家の瀧下和之さんです。アトリエの庭先にテントを張り、地域の人たちに支援物資を渡していました。

【記者】
「瀧下さん宛てに届いた物ですか?」

【画家 瀧下 和之さん】
「僕の知り合いや仕事仲間とかが、地震があった直後から心配して連絡をくれたので、こちらからお言葉に甘えて、必要そうな物をリクエストして、いろいろな人から送っていただきました。やっぱり高台にある町役場まで行けない人も結構いるので、地域でこちらから声をかけて、必要そうな物を持っていってもらったりとか」

【瀧下さん 電話応対】
「屋根に上って、ブルーシートをかけられるような人、います?すぐそばにあるんですけれど、瓦屋根の家が。そこが高齢者ばかりで、ブルーシートはあるけれど、それをかけられる人が…そうなんですよ」

瀧下さんは、かわいい鬼の絵を描く画家として知られています。人気マンガ『キン肉マン』の作者・ゆでたまごの2人と親交が深く、これまでコラボ作品で2016年の熊本地震や去年の記録的大雨の被災地の支援をしてきました。

7月28日の地震発生直後の瀧下さんのアトリエです。

【記者】
「ここは手つかずなんですね」

【瀧下さん】
「ストックのパネルですけれど、うまく抜かないと、すごいことになるので、うまくこういうのが支えているから、こっちまで来ていないんですけれど」

【記者】
「展覧会に影響とかありますか?」

【瀧下さん】
「あります。いくつかあると思います。『いつまでに欲しい』という注文で受けているものが、たぶん間に合わなくなるので、改めてスケジュールを考えて、制作を進めないと」

「(アトリエごと)つかまれて、シェイクされているぐらい揺れたので。絵具とかガンガン飛び出して、重い物が。チェックしきれていないんですけど、パッと見たところでは大丈夫そうでも、いざ描き出すと、ここに傷があるとか、たぶん出てくるので」

いくつかの制作途中の作品は、被害の度合いがまだ分からないそうです。

【瀧下さん】
「壁の絵とかは幸い地震用のフック、返しがついた物に掛けていたのは1個も落ちていないんですよ。ずれるだけで、返しに引っかかって落ちはしなかったので」

【記者】
「前から復興支援をされているじゃないですか。「またか」と思ったんじゃないですか」

【瀧下さん】
「またかと思ったけれど、幸いけが一つないので、片付けが終わったら、(支援策を)また何か考えて動き出そうと思っているし、周りにも『協力させてほしい』という人もたくさんいるので、そういう支援を早くスタートさせたい」

瀧下さんは企業から依頼された来年のカレンダー用の作品を完成させたばかりで、7月28日の地震発生の数時間前に納品して、その作品は難を逃れたそうです。

瀧下さんは地域での支援活動を続けながら、すでに作品の制作を再開しているそうです。

テレビ熊本
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