7月28日に発生し最大震度7を観測した熊本地震。
10年前の熊本地震を知る宮崎市の防災士が支援活動を行いました。
防災士が見た被災地の現状と課題について考えます。

宮崎市に住む防災士の矢野周一さん。
8月2日から被災地支援のため熊本へ向かいました。

(防災士 矢野周一さん)
「入ったのは八代郡の氷川町です。道路、建物、報道で見る以上の被害はあったかなと思います」

矢野さんは10年前、熊本市に単身赴任中に熊本地震で被災し、2週間にわたって避難所運営や車中泊生活を経験しました。

(防災士 矢野周一さん)
「私は元々熊本で生活していましたので、ダイレクトにご自宅にお邪魔して支援物資や瓦などの被害物を集めて支援を行いました。(被災者は)やっぱり疲れは出ていたかなと。すごくピリピリしたような、眠っていないとかゆっくり休まれていないんだなというのは感じました」

矢野さんは「10年前と比べ支援物資の集まりは早かった」と話しますが、一方である課題が見えてきたと話します。

(防災士 矢野周一さん)
「やはり人は今足りていないのが現状だと思います。避難所に行けない地域の方々がたくさんいると思う、そこに届けるすべもないのかなと感じました。宮崎で起こりうる南海トラフ地震を考えてみると、広域の被害が想定されます。静岡あたりから宮崎まで。じゃあ宮崎にどれくらいの支援が来るかってほとんど来ないと想像しておいて良いと思うんです。道路の寸断、渋滞、避難カ所が何百カ所とできた時に、北は延岡から(南は)日南・串間までというところを考えるとなかなか難しいかなと。準備(備え)はもう100%じゃなく200%、300%ぐらいの気持ちで準備していかないと」

さらに今回新たに見えてきた課題が「暑さへの対応」でした。

(防災士 矢野周一さん)
「こういうすごく暑い中の災害ってたぶん初めてだったのかなと思っているんですが、避難所で段ボールベッドやパーテーションとかって考えると、暑い中でパーテーションの中で生活できるかというとなかなかだと思うんです。エアコンが付いているような施設であれば良いんでしょうけど、今回のように停電が断続的に続いたとなるといつも準備できているはずの避難所が避難所じゃなくなる。その準備もどうすれば良いのかというのは行政と連携しながら話し合いは行っていかないといけないかなと思っています」

矢野さんは今回の地震を自分事として捉え、できる備えを改めて見つめ直してほしいと訴えます。

(防災士 矢野周一さん)
「お風呂もなかなか入れないという言葉も聞きましたので、下着を含めた着替えや身体を少しでもリフレッシュできるようなウエットティッシュ、頭のケアができるようなものなどの準備は必要だと思います。冷たくなくても良いのでしょうけど、少しでも身体を冷やせるものとして空いたペットボトルに水を入れて凍らせておくなどの準備も必須かなと思います。そういう備えというのを日常的に家族で会議してもらって話し合ってもらって地域や学校、会社でも利用してもらえればなと思います。他人事ではないよ、その一言かなと思っています」

テレビ宮崎
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