夏野菜を使った北信濃の郷土食「やたら」です。長野県飯綱町で「やたら祭り」が開かれていて、町内の14店舗がそれぞれ工夫を凝らしたアレンジメニューを作り、PRしています。
■暑い夏にぴったりの「郷土食」
連日続く、厳しい暑さ。
(記者リポート)
「暑い日に食べたくなる郷土料理の『やたら』。オリジナルメニューを作って町で盛り上げようとしています」
北信濃の郷土食「やたら」。伝統野菜のボタンコショウや、キュウリ、ナス、ミョウガなどの夏野菜、それに大根のみそ漬けを細かく刻んで混ぜ合わせた料理です。
食欲増進や、夏野菜に多く含まれるカリウムに、体を冷やす効果が期待できるとされ、暑い夏にはぴったりの料理です。
■客の声から生まれた新メニュー
「やたら」を使ったアレンジメニューを提供する「やたら祭り」が、飯綱町で行われていて、町内の14店舗が参加しています。
「とちのき食堂」のアレンジメニューは、「やたら冷やし中華」です。自家製チャーシューにトマト、卵焼き、そしてたっぷりの「やたら」がのっています。
(記者リポート)
「『やたら』の少しピリッとした味わいと夏野菜のシャキシャキした食感がアクセントになっていて、すごくおいしいです」
いいづなコネクト・加藤貴彰さん:
「冷やし中華は毎年やってるんですけど、結構お客さまの中でも、『やたら』だけを発注されて、冷やし中華にのせる方も去年いたんですよ。案をいただいて、今年はメニューにしてみようと冷やし中華に(やたらを)のせました」
■白ウリにラーメン 店ごとに違う味
「やたら」自体も具材や味付けなど、店舗ごとに違いがあり、「それぞれの店の味」を楽しむことができます。
いいづなコネクト・加藤貴彰さん:
「白ウリのみそ漬けがうちは独特かなと思います。大根ではなく、ウリを使ってます。最後にラーメンのかえしの塩だれも入れますので、食感とか、味も違ってくるので、そこはうちのアレンジかなとは思ってます。飯綱町ってどうしても、リンゴというイメージが強いけど、夏といえば『やたら』というくらい、もっと広まってほしい」
■14店で食べ比べ 丼との相性も抜群
「やたら祭り」は2026年で15回目。地域の郷土料理に親しんでほしいと町が始め、今回は14店舗18のメニューの食べ比べができます。
日帰り温泉施設「むれ温泉 天狗の館」では、2種類のメニューを用意。
1つは「いいづな丼」。信州サーモンに、「やたら」と「とろろ」をのせた丼です。
もう一つが「やたらかつ丼」。カツと「やたら」を組み合わせました。
東京都から来た客:
「これってどういう味かちょっと興味があったのと、夏に食べるとおいしそうだなと思って。進みますね。ご飯にそのままかけるだけでもいいかと思う」
スタンプラリーも行っていて、2カ所巡れば、リンゴなど町の特産品がプレゼントされます。
■新感覚!「やたら」のパスタ
8月にオープンしたばかりのイタリアンレストラン「TRATTORIA ALTOPIANO」。こちらで提供しているのが、やたらを主役にして作ったパスタです。
GLAMPROOK飯綱高原・岩塚洋介料理長:
「最後までおいしく食べられるように、薬味という感覚でミョウガを多く使って、最後まで食べやすくさっぱりした感じに仕上げました」
自家製の生麺を、オリーブオイルやニンニクで味付けし、「やたら」もふんだんに盛り付けます。
中野市から来た客:
「『やたら』とパスタ?っていう感じはありましたけど、ちょっと食べてみたいなと思いました。さっぱりしていて、食欲が落ちる季節にとっても入りやすいですよね」
GLAMPROOK飯綱高原・岩塚洋介料理長:
「『やたら』をのっけて食べたことある人は、なかなかいないと思いますので、こういった組み合わせを楽しんでいただきたい、珍しいと思いますので」
文化庁の100年フードにも認定されている「やたら」。14店舗のアイデアを生かしたメニューがそろっています。やたら祭りの開催は8月31日までです。
