秋田の夏を彩る大仙市の全国花火競技大会『大曲の花火』。その会場の最寄り駅であるJR大曲駅から、さらにひと駅足を延ばすと、美郷町の飯詰駅がある。ラベンダーの香りと清らかな湧き水に包まれるこの町には、暑い夏にこそ訪れたい癒やしのスポットが点在している。花火観賞とあわせて楽しみたい、美郷町の魅力を探しに出かけた。
大曲駅の隣にある自然豊かな美郷町

秋田県南部に位置する美郷町は、奥羽山脈からもたらされる豊かな水資源と広大な田園風景に恵まれた町だ。

大仙市のJR大曲駅からひと駅先にある飯詰駅周辺には、都会の喧騒とは無縁のゆったりとした時間が流れている。
飯詰駅がある美郷町は、「ラベンダー」と「湧き水」が有名な町。この町には、心と体をリフレッシュさせてくれる魅力が詰まっている。
町のシンボル 2万株が咲き誇るラベンダー園
美郷町を代表する観光スポットの1つが「ラベンダー園」だ。
毎年6月になると、約2万株ものラベンダーが園内を鮮やかな紫色に染め上げ、多くの人が訪れる。
中でも注目を集めているのが、町オリジナルの“白い”ラベンダー「美郷雪華(みさとせっか)」だ。
一般的な紫色のラベンダーとは異なるかれんな姿が特徴で、美郷町ならではの景観を生み出している。
“美郷雪華”を生かした商品開発も
「美郷雪華」は観賞用としてだけでなく、地域資源としても活用されている。その香りや成分を生かした商品作りが進められており、地域活性化にも貢献している。
2026年3月には、美郷雪華を使用した化粧水と乳液が発売された。
全身に使用できる商品で、保湿やしわ予防、ハリ・弾力の向上に加え、肌を明るく見せるセルフブライトニング効果も期待できるという。
やさしいラベンダーの香りが広がり、使うたびに心まで癒やされそうだ。
町内114カ所に湧く“水の郷”
ラベンダーと並ぶ美郷町の大きな魅力が、豊富な湧き水。
町内には114カ所もの湧水スポットがあり、中には自由に水をくむことができる場所もある。
その清らかな水は、地域の暮らしを支える大切な存在として長く親しまれてきた。
美郷町が“水の郷”と呼ばれる理由も、この恵まれた水環境にある。
夏にぴったり 冷たい「足水」を体験
湧き水の魅力を体感できるスポットとして人気なのが「久米清水」だ。
ここでは、「足湯」ならぬ「足水」を楽しむことができる。
水温は年間を通して11~12度ほど。冷蔵庫で冷やした水と同じくらいの冷たさで、真夏でも思わず「冷たい!」と声が出るほどだ。
足を浸せば、暑さで火照った体が一気にクールダウン。美郷町ならではの涼の楽しみ方だ。
名水が生む地元の味『ニテコサイダー』
美郷町の湧き水を使った名物として知られているのが『ニテコサイダー』だ。
1902(明治35)年に誕生し、120年以上にわたって地元で愛され続けてきた。
名水の持ち味を生かしたまろやかな炭酸と、すっきりとした甘さが特徴で、暑い季節にはぴったりの1本だ。
長年にわたり受け継がれてきた味は、町を代表するご当地グルメの1つとなっている。
名水と味わう流しそうめん
さらに湧き水を満喫したい人におすすめなのが、「ニテコ名水庵」。ここでは、美郷町の名水を使った流しそうめんを楽しむことができる。
味わえるのは、つるりと喉越しの良い稲庭そうめん。天ぷらの盛り合わせとともに味わえば、旅の満足感もひとしお。
清らかな水に育まれた土地だからこそ生まれる、夏ならではのごちそうだ。
花火とあわせて楽しみたい“ひと駅寄り道”
全国から多くの人が訪れる『大曲の花火』。
その華やかな舞台のすぐ隣には、ラベンダーの香りと名水の涼に満ちた美郷町がある。
花火を楽しむ前でもよし、花火の感動を味わった後でもよし、ひと駅先まで足を延ばしてみるのもおすすめだ。
自然の恵みとゆったりとした時間が流れる町で、心も体も癒やされる夏の旅を楽しんでみてはいかがだろうか。
(秋田テレビ)

