台風15号は熱帯低気圧に変わり日本海へ抜けましたが、12日午後も関東を中心に各地で“ゲリラ雷雨”が相次いでいます。

片平敦気象予報士は「台風が通過したあとも雨雲の材料となる湿った空気がたっぷり残っており、あちこちで突然の雷雨となるおそれがある」と警戒を呼びかけています。

■レベル4土砂災害危険警報が出る地域も 最終情報の確認を

埼玉県秩父市では、12日午後2時11分に気象台が臨時情報を発表し、レベル4の土砂災害危険警報が出されました。

11日からの雨量が積み重なったところへ、さらに強い雨が降り込み、「気象台の当初の予想を上回って急激に危険性が高まっている」とのことです。

また、香川県ではレベル4の高潮危険警報が出ています。大潮の時期に熱帯低気圧が重なり、防潮堤を越えるような危険な潮位になる恐れがあります。

警報が出ていない地域も、新たに発表される可能性がありますので、最新情報を随時確認してください。

■神奈川・海老名市で中継中 わずか1分程度で天気激変 豪雨に

12日午後1時半ごろ、神奈川県海老名市からの生中継では、リポート中にわずか1分で本格的な雨に…。

気温は27.9度(午後1時半現在)と、この時期としては低めで過ごしやすい一方、雨脚はあっという間に強まり、傘を叩きつけるほどの音に変わりました。

■なぜ”台風一過の風”にならない? 理由は”逆走台風”

なぜ台風一過で晴れとならないのでしょうか?

片平敦気象予報士によると、今回の台風15号は東から西へ進む”逆走台風”であったことが大きく影響しています。

通常の台風は西から東へ進み、通過後は北風に変わって乾いた空気が入り込むため「台風一過」の晴天となります。

しかし今回は逆向きに進んだため、通過後も南風が続き、湿った空気が流れ込み続けているのです。

■雨雲レーダーのアプリが安全に役立つ

片平敦気象予報士は「雨雲レーダーの警報が来るようなスマートフォンのアプリは、30分前ほどから雨雲の移動予測がかなり当たる」と説明しています。突然の豪雨に備えるため、こうしたアプリを活用して身の安全を確保することが有効です。

個々の雨雲・雷雲は「大体1時間もたつと、どこかに行ってしまう」とのことですが、雨が降りやすい状態は13日にかけても続く見通しです。

■兵庫・豊岡市の海岸は全面遊泳禁止 波が通常より10メートル押し寄せる

兵庫県・豊岡市の竹野浜海水浴場では、10日から段階的に遊泳禁止となり、11日から全面禁止が続いています。

地元の方によると「通常より約10メートル手前まで波が押し寄せている」とのことで、海の家の方は「これほど夏に波が高くなることは見たことがない」という声も上がっています。

気温は午後1時半時点で24.8度と過ごしやすいものの、波消しブロックに打ち付ける波の音は「ドン」という破裂音のように響いているといいます。

お盆休み中で家族連れが多く訪れようとしているだけに、現地では「さみしい」「切ない」という声も聞かれました。

■新たな台風17号も発生 週明けに関東・東北へ接近の恐れ

さらに、南の海上では台風17号が発生しています。

片平敦気象予報士によると、一番西側のコースを進んだ場合、来週の週明け(お盆休み明け)に関東地方や東北地方の近くまで接近する恐れがあります。一方で、東寄りのコースを進めば大きく離れる可能性もあり、まだ予断を許さない状況です。

お盆休み中は気象情報を確認する機会が減りがちですが、「できるだけ積極的に台風情報を見ておいていただきたい」と呼びかけています。

■来週後半から再び厳しい暑さへ 残暑は10月まで続く見通し

台風通過後のここ数日は気温が比較的低く推移していますが、来週後半からは東京でも最高気温が34〜35度に達する日が目立つ見通しです。

片平敦気象予報士は「9月、さらには10月にかけても気温は高めの傾向が続き、季節の進みがいつもより1カ月ほど遅い可能性がある」と説明しています。

復旧作業や片付けに取り組む方も多い時期です。熱中症対策は夜間も含めてしっかりと行い、体調管理に十分お気をつけください。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年8月12日放送)

関西テレビ
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