大型で非常に強い台風13号が列島に接近中で、週末には沖縄を直撃する見込みです。
一方、連日の猛暑で東京都内の動物園では3頭のライオンが相次いで死ぬ事態も起きています。
4日午前9時ごろ、東京・小笠原村で撮影された海は、強い風で白波が立ち、大荒れで海面からは水しぶきが舞い上がっていました。
正午ごろ、別の映像ではごう音とともに雨がうねるように降っている様子が確認できます。
大型で非常に強い台風13号が東京から南に約1000kmの小笠原諸島に最接近。
週末には沖縄や奄美に直撃し、九州に接近する恐れがあります。
台風の影響は本州にもみられました。
4日午前9時前、神奈川県の海沿いを走る西湘バイパスでは、道路に達するほどの高い波が押し寄せていました。
NEXCO中日本は、交通規制を行う場合があると注意を呼びかけています。
台風により夏休みのプランが台無しになった人も…。
東京に住む男性は、旅のしおりも作るほど沖縄ツーリングを楽しみにしていましたが、台風により断念しました。
フェリー代や宿泊場所のキャンセル費用が合わせて1万円以上かかったといいます。
ツーリングをキャンセルした佐藤さん:
沖縄にツーリングに行ってみよう。自分のバイクで行ってみようと計画を立ててました。どこを走ろうとかどんな景色が見られるかなとか、テンション上がっていたところだったけど、台風が来ちゃうのはもうどうしようもない。
一方、福岡・久留米市では4日午後1時前、37.6度を観測し18日連続の猛暑日になりました。
台風の接近に伴い高気圧の勢力が強まり、東日本や西日本は5日から週末にかけて厳しい暑さが予想されています。
この猛暑には百獣の王も勝てませんでした。
東京・多摩動物公園のライオン展示エリアの前には、「展示・運行中止のお知らせ。動物の健康管理のため、ライオンの展示およびライオンバスの運行を中止します」と貼り出され、普段はライオンを見ることができるエリアですが、鳥しかいませんでした。
多摩動物公園では1964年からライオンを展示。
ライオンを間近で観察できる「ライオンバス」が“園の目玉”として人気を集めました。
ところが、7月下旬に体調を崩すライオンが続出し、7月22日までに飼育する16頭のうち、10頭が治療の必要な状態となったのです。
そして、3歳のメス「ムギ」と11歳のメス「イチゴ」、8月2日には15歳のメス「ルエナ」が死にました。
いずれも脱水や多臓器不全が確認されていて、人間でいう熱中症のような症状だといいます。
多摩動物公園・中村壮登さん:
気温の上昇と体調不良がマッチしているようなところがあったので、暑さによる影響というものはあったのではないかと考えています。複数頭が同時期に(死ぬ)というのは展示を始めてから初めてのこと。
多摩動物公園は7月23日からライオンの展示を中止しました。
来園者からは「きょうガオガオいないね、また涼しくなったときに元気でいてくれたら」「見たかった」などの声が聞かれました。
サバンナに生息し、暑さには強い印象のライオン。
専門家によりますと“日本ならではの気候”が死んだ原因の一つにあるといいます。
外平動物総合事務所・外平友佳理獣医師:
今年7月の頭まで涼しかったので体が慣れる前にいきなり暑くなったことは大きい。アフリカでも炎天下で歩いているが日本の高温多湿には弱いと思う。
動物園がある東京・日野市の隣、八王子市の気温を見ると、7月23日には最高気温38.9度を観測していて、湿度も70%を超える日が続いています。
外平動物総合事務所・外平友佳理獣医師:
汗をかけないので人間と違って。100kgの犬とかと同じで体が大きければ大きいほど熱がこもりやすい。汗の代わりに呼吸の熱で(体温を)下げるから湿度が高いと下がらない。
展示が中止されている多摩動物公園のライオンですが、その姿を4日、取材班がキャッチ。
オスのライオンが起き上がり、うなり声も上げてしっかりと動き回れている様子が確認できました。
多摩動物公園では現在も3頭のライオンが立ち上がれない状態で、飼育場所にクーラーを設置した他、点滴を行うなどの治療を続けているということです。
