歴史ある神社とカフェの異色のコラボから、地域のにぎわいが生まれています。

ミシュラン・一つ星レストランのシェフが監修したランチ。
地域の食材をふんだんに使った魅力的なメニューですが、その横にあったのはおみくじ?

歴史ある鎮守の森にたたずむモダンなカフェ。
そこには、失われつつあった地域のにぎわいを取り戻すための、ある思いが…。

宮城・岩沼市にある日本三稲荷のひとつ「竹駒神社」。

約1200年前に創建されたこの神社の境内に2年前にオープンしたのが「竹駒の杜CAFE 一粒万倍」です。

この日は平日の昼間にもかかわらず、多くの人でにぎわっていますが、そもそもなぜ神社にカフェなんでしょうか。

竹駒神社・村田守広宮司:
もともと神社というのは人が集まって、そこで皆さんとの交流もある。決定的なのはこのコロナですね。そこからかなり目に見えて(参拝客が)減ってきた。コロナ明けたらどうしようかと。

神社カフェをプロデュースした乃村工藝社・坂爪研一プロデューサー:
今回は地元連携がテーマだと思っていまして、地元の方々が地元と一緒につくるカフェ、それを我々が手助けする、そのようなことを考えていました。

地域の人たちと50回以上の会議を重ねて生まれたこちらのカフェ。

全面ガラス張りの店内からは緑豊かな境内が見渡せるほか、内装には東北由来の木材を使用。

お店の焼き印が施されたテーブルは、神社の敷地内にあった腐食した木を伐採して再利用しているんです。

店名の「一粒万倍」は一粒のもみが万倍にも実るようにという、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る竹駒神社ならではの意味も込められています。

そして、このカフェの自慢のひとつがランチの「竹駒稲荷お参り御膳(甘味付き)」。

仙台市内のミシュラン一つ星レストランのシェフが監修していて、地元の食材をふんだんに使ったメニューが人気。

中にはおみくじが引けるメニューもあるなど、神社ならではのユニークな試みも。

カフェのお客さんからは「(Q.どこから来た?)仙台です。きょうはランチに来ました」「前にここでコーヒーを飲んだことがあるんですけど、食事もおいしそうだなと思って。神社にこういうカフェがあるのいいですね」といった声が聞かれました。

参拝客:
今年4月3日に生まれたので、お宮参りに来ました。すごくおしゃれな感じ。

カフェのほかにも、夏の間は風鈴や風車で参拝者に涼しさを感じてもらうなど、様々な取り組みを続けている竹駒神社。

竹駒神社・村田守広宮司:
全く変わりましたね。驚くほど。人がここに集まって交流を深めるコミュニティーの場、そういうものを神社で取り組んでいくことで、新しいものも生まれてくるしネットワークもできる。人がお参りに来て初めて神社という意味がある。

神社カフェをプロデュースした乃村工藝社・坂爪研一プロデューサー:
今回のプロジェクトをきっかけに、他の地域の皆さまとつながって、日本の未来を明るく変えていく。さらに幸せな空間を日本中に届けたいと思っています。

歴史ある鎮守の森にたたずむカフェ。
新たな集いの場所として世代を問わず多くの人が集まり、笑顔の輪が広がってきています。